日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

高温・乾燥・強光下で発生することがあるチャノキの葉焼け症状

こんばんは。

7月下旬ごろからは一日中晴れているか、午前中を中心に晴れ午後になると雲が広がるような日が続いていましたが、今日は朝から空を雲が覆っています。明るい曇り空ではありますが、このように一日を通して雲が空を覆うのは梅雨の期間中以来になりますね。

 

最高気温の数字的には高くありませんが、湿度が高く蒸し暑さが堪えます。せっかく曇ってくれているなら雨が降って欲しい思いもありますし、晴れるか雨が降るかはっきりしてほしい天気だなと思っているところです。

 

そんな最近の天候の傾向ですが、高い気温が続きやや雨が少ない状態が続いています。高温や少雨(乾燥)などの気象条件下、葉っぱの刈り落としなどで普段あまり日が当たらない葉っぱに強い日差しが急に当たるなどの場合において発生することがある葉の日焼け症状について今日は投稿したいと思います。

 

茶色くなって枯れる葉焼け症状

こちらのチャノキは前年まで鉢植えにしてあった物になります。ある程度大きくなったので家庭菜園を行っている畑の隅の方に植え替えたのですが、まだ根の張りが不十分であること、もともとの土が礫っぽくあり水分の保持力が弱いこと、そして最近少雨傾向であり雨による水分供給が行われていないことにより葉焼け症状が発生。本来緑色の葉っぱが茶色くなっているのが分かるかと思います。

これは病気によるものではなく最近の気象により発生した被害、葉の日焼け症状になります。なお強い日差しに急に当たる事でも同じような症状が出ることがありますが、今回の少雨・乾燥を原因としたものとは発生する流れが若干違いますね。

 

今回の日焼けは水分が少なく蒸散で体温を下げきれなくなってしまった事により、葉が焼けて枯れてしまったのだと思われます。

最初は緑色の葉っぱをしているのですが、ある日突然葉のどこかしらに茶色っぽい部分が現れ急激に広がっていきます。一旦こうなってしまうと葉っぱが元に戻ることは無いですね。焼けて枯れてしまった葉っぱはいずれ落葉し、再度芽が伸び葉が茂ることで気が回復するのを待つしかありません。

 

なお、適度に水やりを行っていれば乾燥や高温による葉焼け症状はほぼ確実に回避できます。最近は高い気温が続いていましたが、水がしっかり供給出来ていればこのような事は発生していなかったでしょう。

しかし今回は少雨や高温による影響を確認する目的もあったため、水やりをせずに育て続けておりました。

 

今後新しい芽が伸びてくることで将来的には回復するとしても、葉焼けによる影響はその後も続くことが考えらるためどのような生育となるのかしっかり確認していきたいと思います。