日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

ゴワゴワ感が増しています

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は手元の温度計で33℃とここ数日間では低めの気温となりました。まあ数字的には平年並みの気温であり、決して涼しいと言えるような温度では無いのですが暑さが特に厳しい日が続いていたため、体感的には涼しさを感じたほどです。

 

30℃という気温も決して低いものではありませんが、特に体を動かしたりしなければ涼しく感じることが多く、体は完全に厳しい暑さへ慣れてしまっているように思います。

ただ、これ以上暑さが厳しくなると様々な影響が出てしまうのは避けられないでしょうから厳しい暑さもほどほどにしてほしいものですね。

 

ゴワゴワ感が増しています

現在のチャノキは三番茶芽が徐々に硬化しているところになります。

色は黄緑色から濃い緑色へ、柔らかくしっとりとした質感はゴワゴワした固い状態へと変化しているのです。見た目や質感は効果が始まる前と完了した後では全く違ったものとなるため、同じ植物ではないと感じてしまう方もいるかもしれませんね。

この葉っぱが硬化していくタイミングは、芽を伸ばしている時に病気に感染していた場合その症状が出始める時期でもあります。我々が感染する病気と同じようにチャノキ(植物)が感染する病気にも潜伏期間があり、感染してから症状が出始めるまでに多少時間が必要となるのです。

 

なお、感染から症状が出始めるまでの潜伏期間は病気の種類によって異なり、早いものだと5日程度、多くは10日から20日、そしてそれ以上の潜伏期間がある病気もあります。そのため、感染から症状が出始めるまでに結構時間が掛かると言えますね。

 

そしてこの潜伏期間の長さが厄介な点でもあります。症状が出ていないから大丈夫だと思っても実は潜伏期間中であり感染自体はしている事もあり、順調に育っていたように見えたのに病気が多発してしまった…という事も十分考えられるのです。

 

特にこの時期注意する必要のある病気が炭疽病と新梢枯死症(綸斑病菌による)になるのですが、両方とも感染から症状が出始めるまでに時間が必要であり、特に新梢枯死症に関しては葉が硬化していく時から硬化し終わる頃にかけて症状が出てしまうため、あまりにも発病が多いと気落ちしてしまいますね。

 

症状が出始めてから対策を行っても効果は無いですし(新たな感染源となるのは防げるかもしれませんが)症状が出てしまった葉っぱや芽を元に戻すことも出来ません。そのため、これから本格的に明らかになってくる結果はただ受け入れるしかなく、改善するとしても翌年以降のお茶づくりからとなります。

今はとにかく充実した葉っぱがしっかりと茂ることを祈るのみです。