こんばんは。
今日は昨日や一昨日と比べると若干気温が下がったものの湿度が高かったのか非常に蒸し暑さを感じた一日となりました。今までも暑さ厳しい中で外作業を行ってきてはいるのですが今日に関してはやけに疲労感が強く、念のため午後からは少し休養を取ることとしました。
なおそんな本日から始めたのは茶畑周辺にある草場の草刈りになります。草地として土地を維持していくためには欠かせない作業であり、最低でも年に1回は必ず行うようにしているところです。
また刈った草は本来乾燥させたのち茶畑に敷いていくため、敷き草の収穫作業とも言えますね。敷き草など草を刈って利用することで草地が生まれ維持されてきましたが、その行為を繰り替えし行ってきたことで草地独自の植物や昆虫などの多様性も生まれているため人の営みと共に有る環境であると言えるでしょう。
ただ今年に関してはニホンジカなどによる食害のため敷き草として利用できるカヤ(ススキ)の伸びが著しく悪くなっており、敷き草として利用できるような草の確保は出来なさそうです。
上の写真が現在の様子。下の写真が3年か4年ほど前の同じ場所の様子です。
たった数年の期間でススキが消失してしまったり伸びることが出来なくなってしまい、逆にシカが食べないワラビばかりが増えてしまいました。ワラビが決して悪いわけでは無いのですが、ススキに比べると土を保護する力は弱いですし敷き草としての利用価値もありません。また、ほかの植物が生えにくくなる傾向もあるのか植物の多様性も減りつつありますね。
ニホンジカの増殖によりいつかはこのような事が起きてしまうだろうと思っていましたが、ほんの数年前までは当たり前のように繰り返し行えて来たことが今では出来なくなってしまいつつあることにショックを受けるとともに、以前の状態を多少なりとも取り戻せるようにしていきたいと思った次第です。