日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

曇天な空模様と今後の予定について

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は朝から曇り空となりました。昨日から今日にかけてはまとまった雨が降る予報が直前まで出ていたため覚悟していた所なのですが、実際雨が降ったのは昨日の未明くらいであり、その後はほとんど雨が降ることは無く雲が空を覆った状態となっています。

雲が空を覆っているので気温はそこまで上昇していません。少し前まで猛暑日となるかならないかと言う厳しい残暑と比べると、最近は25℃少々と10℃近く一気に下がったような形となっています。ただ、曇っていることで湿度は高め。蒸し暑さがあるため、体感的には気温の変化ほどは涼しくなったように感じません。

 

厳しい残暑も考慮し、今年は秋のナラシ作業を少し遅らせています。

平年であればもう始めているくらいの時期になるのですが直近数年と比べても今年はかなり気温が高めで推移していますし、雨が降りそうな天候であることもあり始める判断をまだ出来ていないのです。

それでも明日か明後日からは始める予定でいるのですが、平年の状況から考えると今年は遅らせ気味であることに変わりないでしょう。

チャノキは気温が低下し日照が短くなると芽を伸ばさなくなります。

日照に関しては毎年同じように変化していくのであまり考慮する必要はありませんが、気温はその年によって大きく変わります。

 

気温が高ければその分芽を伸ばそうとするため、気温が高い状況でナラシ作業を行ってしまうと作業後に再度芽が伸びてきてしまう事もあります(これを再萌芽と言います)少しであれば再萌芽しても問題無いのですが、あまりにもたくさん再萌芽してしまったり芽が大きくなってしまうとその後の生育や作業性に問題が出るため、あまりにも早い時期にナラシ作業を行うのは良いとは言えないのです。

 

今年のナラシ作業を遅らせた判断がどうなるのか…結果は先にならないと分かりません。近年は毎年のように極端な天候となることが多いので、そんな状況下でも良いお茶を作っていけるように丁寧な仕事と観察を心掛けていきたいと思います。