日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

遅れ芽や踏み荒らし跡の手直しが多くなりそうな今冬

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は朝から曇り空。曇っていたことで冷え込みはそこまで厳しいものとならず朝露も大したことがありませんでしたが、日中も気温が低いままであり日差しも無かったので体感的には少し寒さを感じましたね。

体を動かすにはちょうど良い気温ではありましたが、雨が今にも降り出しそうな空模様であったため事務作業を主に行う一日にしました。

 

手作業で切っていく日々に・・・

今年は昨年までと比べると秋の気温が高めで推移しています。毎年気温が上がってきている傾向はあるのですが今年は特に暖かいですね。そのため、畑によっては裾部を中心に再度芽が伸びてきてしまう「再萌芽」が発生しています。

出てきた芽が未熟であれば霜が降りるようになったタイミングで凍って枯れてしまいます。そのため霜が降りるようになると自然と無くなるのですが、ある程度成熟すると霜が降りてもそのままです。そうなるとチャノキの表面を乱した状態で一番茶を迎えることになってしまいます。

収穫時に古い葉っぱが混入する可能性が高まるため放置はできませんね。

裾部が中心なので収穫量などに影響するような状態ではありませんが、今年は所用のためいつもより裾刈りを行うのが早かったこと、そして気温が高めなことが影響し再び芽が伸びてくる量が多くなっています。

 

またこのように自然と伸びて来た芽だけでなく、シカやカモシカがチャノキを踏み付けてあるくことにより木の表面が乱れてしまった箇所も多いです。踏み荒らされたところは枝が折られたりするため収穫量にも影響が出てしまうため地味に厄介な被害となります。踏まれたところは枝葉が乱れ飛び出たりしているためそのまま放置しておくわけにもいかず、芽が伸び始める前までには再度しっかりと整えておく必要もあります。

 

あまりにも量が多い場合は春先に再度機械を利用してナラシ作業(化粧刈り)を行うのですが、基本的には手ばさみや剪定ばさみを使用して手作業で切り落としていきます。今年の冬はこの手直しが多くなりそうですが、シカ対策と並行してしっかりと取り組んで行きたいですね。