こんばんは。
昨日そして一昨日は日中を中心に暑さを感じるほどの陽気となりましたが、今日からは再び寒さを感じるようになりました。朝晩の冷え込みもまた一段と厳しくなり、もう暖房器具の力を借りなければ快適には過ごせませんね。そして今後の天気予報を見ると寒さも本格的に厳しくなりそうな予報が出ています。気温の変化が急なのでより体に堪えそうです。
来年の肥料を決定
昨日はブログの投稿の方をお休みにしましたが、それは夜に来年の肥料の計画を決める会合があったためです。毎年この時期になると来年である2025年にどのような肥料をどれだけ使うのかを決める会合をおこないます。
上河内地区では規模は小さいものの「共同製茶」形式でお茶づくりをしているため、生産者ごとに品質に大きな差が出来ないよう肥料は共通の物を使用するようにしています。そのため年に一度会合を行い皆で翌年に使用する肥料を決めていくのです。
肥料はお茶の品質だけでなくお茶の木そのものの状態にも大きな影響を与えるため、目指すお茶の品質やお茶の木や土の状態そして天候などを考慮して決めていく必要があります。そして費用面も蔑ろには出来ません。
肥料に関してはしっかりとお金を注ぎ込めるよう多めの予算を確保してはいるのですが、かと言ってお金を使うあまり赤字になってしまったのでは本末転倒。その一方で予算を削りすぎてしまえば品質の低下を招いたり、お茶の木へ大きな負荷をかけてしまうことになります。お茶は本来であれば体を構成するはずである葉っぱを奪い取ってしまう作物であるため、収穫で頂いた分(その収穫を生み出すために必要となる量)の栄養分は最低限返したいですね。
しかし、肥料をたくさん使用すればするほど良いという訳ではありません。お茶の木が吸収できる量には限界がありますし、多すぎる肥料は逆にお茶の木に負担をかけてしまったり周辺の環境へ悪い影響を及ぼすこともあります。
そのため目標とするお茶やその土地の環境などを考慮し、それぞれにとって適切となる量を使用することが重要だと思っています。
肥料にはさまざまな種類・商品があることから選ぶ面白さがあり、数年かけて結果を見ていく奥深さもあります。一年、一回だけ使用してすぐに効果が判明するものではありません。それでも、お茶の木の生育や品質にも影響し明確ではなくとも結果として表れるため、個人的にはなるべく力を入れていきたい興味深い分野であると思っています。