こんばんは。
今日は朝から風が強い一日となりました。雲の量も多く空の多くが覆われてしまうようなことも短時間ながらあり、最高気温は手元の温度計で11℃とあと少しで一けた台となるところまでやって来ました。
ただ、体感的にはそこまで寒さを感じません。体が寒さに慣れて来たのか、湿度が高いなど気象的なものが影響したのか、その理由をはっきりさせることは出来ませんが、気温のわりにそこまで寒さは感じなかった一日でしたね。
近年の紅葉
最近の冷え込みにより木々の色付きが進み、今週末はちょうど見ごろとなりそうです。10月11月の気温が高く推移していたため、平年と比べるとだいぶ遅い見頃シーズンの到来となるでしょう。ただ、ほんの数年前の紅葉の写真と今年の写真を見比べてみると、だいぶ雰囲気が変わってきていることが分かりました。
上の写真は今年(2024年)の紅葉。そして下は8年ほど前の紅葉になります。
日の当たり方や撮影した機器の違いなどがあるため同条件では無く一概に比較するのはあまり適切ではありませんが、数年前の方が鮮やかであったのは明らかです。色付きが鮮やかなのはもちろん、色付いている葉っぱの量も多くこのような違いがみられているのだと思われます。
では、なぜ数年前と比べて今の紅葉は鮮やかさが減ってしまったのか…。理由はいくつか考えられると思います。まずは気温など気象的な変化。紅葉は気温に大きく左右されるのでここ数年の気象の変化は大きく影響しているでしょう。
山や木々に直接的に影響する変化としては、ナラ枯れの増加やシカの増加による食害の発生による山林の荒廃があります。ナラ枯れは文字通り虫の食害によりもたらされた病気によってはナラの木が枯れてしまう症状です。古い木を中心にそこまで量は多くないものの発生が見られました。
そしてここ数年で大きく変化したのがニホンジカの存在。数年前までは見ることが無かったと言っていいほどいなかった動物なのですが、生息域の拡大と生息頭数の増加により今では最も頻繁に見る動物になっています。シカが木の樹皮を食べることで小さな木や若い木を中心に生育が低下したり枯れてしまう木が増えているのです。
もしシカの食害が無ければナラ枯れで木が枯れてしまったとしても、ドングリから新たな木が育ってきたり、我々が伐採し利用させてもらった株からひこばえが伸び始め若い木に世代が変わっていくことが出来ます。しかし、シカの増加・食害によりそのような世代替わりしていくはずの木が極めて育ちにくくなっているため、山林の荒廃が進みつつあるのです。
他にも理由は考えられると思いますが、近年あった大きな変化としてはこのようなところ。そしてその理由のどれもが簡単には解決できるものでは無いため、以前のような紅葉を見るのは年々難しくなっていくなっていくのかもしれません。