日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

冬の落ち着いた雰囲気の茶畑

こんばんは。

今日の川根町上河内地区の朝の気温は手元の温度計で-1℃と今シーズン初めて氷点下となりました。平年から考えると氷点下となったのがかなり遅めとなっています。ただ、遅くても氷点下となったことに変わりはありませんし、気温の表示が-域になり始めると冬本番が始まったなという感覚になります。

ただ、体感的には気温の数字以上に寒さは感じませんでした。雲が若干あり湿度が高かったこと、風も穏やかであったことが影響していると思います。霜もそれほどきついものとはならず、明るくなり始めてしばらくすると融けていたので(冬本番だと直射日光が当たり始める10時過ぎまで融けません)冷え込みが厳しくなったのは短時間であったのかな・・・とも考えられます。

 

冬本番となれば茶畑が白くなるほどの霜が降りることも頻繁にありますが、今年はまだそのような霜は降りていません。気温的には降りてもおかしくないのですが、湿度や風などほかの要因が霜を穏やかなものにしてくれているのでしょう。

霜で真っ白になった茶畑は冬らしく見ごたえのあるもので美しさも感じますが、霜は「赤焼病」という病気を伝染させる要因となることもあります。茶栽培の観点から考えるとほどほどにして欲しいのですが、かと言って白くなるような霜が降りないと冬らしくないので、たまには真っ白くなるような霜が降りるのも悪くないのかなと思っています。

霜で白くなるのは冬の茶畑の大きな特徴ですが、それ以外にも気温の低下により鮮やかな濃い緑色だった葉っぱがやや黄色みや赤みを帯びた緑色に変化することで、落ち着いた雰囲気になることも冬の特徴の1つかと思います。

 

農作業もほとんどないと言ってよいため人の気配もなく、茶畑にいると孤独だと感じることもあるのですがそれは決してマイナス方向のものではなく、個人的には程よい心地良さのある孤独感に思います。寒さや冷たい風が吹きつけることを除けば、雰囲気も決して悪くはなく私自身はこの季節の茶畑を気に入っています。