日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

お茶の木たちは休眠入りへ

こんばんは。

12月もいよいよ折り返しが近付いてきました。先日寄ったお店ではクリスマス関連の曲がBGMとして流されていたこともあり、日にちだけでなく年末年始のイベント関連の雰囲気からもいよいよ年末感が強まってきたことを感じます。

自然環境面では気温は平年並みに下がってきたと思います。ただ、まだ氷が張っていないのは冷え込みが比較的穏やかであるサインかなとも思いますね。また紅葉が遅れている事もあり、まだ完全に落葉し切っていない木もありますし色付きが進んでいる木もある状態です。流石に年末年始までには葉が落ち切ると思いますが、木の状態的にはまだ11月末頃のような印象をどうしても持ってしまいます。

 

そのため年末感が強まってきた印象もあるのですが、同時に「まだ年末は先の事では・・・」というような思いも持っている複雑な状況です。うっかりすると時間を無駄にしてしまいそうな事も出てきそうで怖いのですが、確実に2024年も残り少なくなってきていますし一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。

 

お茶の木たちは休眠へ

12月中旬ごろからは季節柄お茶の木たちが休眠へ入っていきます。その年の気温や品種そして地域によっては休眠入りするタイミングに差はあるのですが、以前目を通したことのある資料では静岡県内ではこの時期から休眠入りすると書かれていました。

休眠することで明確なサインが出てくるわけでは無いので断言は出来ませんが、その資料から考えると上河内地区においてはすでに休眠入りしつつあってもおかしくは無いでしょう。休眠入りするために必要な条件は主に気温と日照時間。気温は先月末までは高い状態で推移していましたが今では平年並み程度であり、日照時間に関しては差があまりないので、休眠入りする条件は揃っていると思われます。

 

・・・と、ここまでお茶の木の休眠入りについて書いてきましたが、休眠入りするからと言って何かが大きく変わるわけではありません。休眠入りすることによって何か作業を行う訳でもありません。そのため、お茶の木の手入れから考えると休眠入りはそこまで意識して考えるような事では無いかもしれないですね。

 

しかし、だからと言って休眠が必要でない訳ではありません。冬に気温が下がり休眠期間がある事で気温の上昇と共に生育が進み、初夏になると一斉に芽が伸びそれを収穫することが出来るのです!

すでにお茶の木たちは来年に伸ばす芽の準備を進め、今では存在感をしっかりと感じられるほどの大きさになってきています。春が来るまではもう変化が見られませんし、芽が膨らみ萌芽するのはまだまだ先の事になるのですが、お茶の木たちそしてお茶の芽を見ているとその季節がやってくることがもうすでに楽しみになっています。