日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

芽や葉っぱの摘み取り再開

こんばんは。

今日も一日冬らしい寒さとなりましたが日中は風がやや穏やかであったため、風が強く吹き付ける日と比べると多少は過ごしやすかったと思います。

 

昨日は一日所用があり茶畑の方には出れていませんでしたが、本日から再び茶畑での作業を再開。月曜日までは土の補充を行っていましたがその作業は終わったので、今日からは秋のナラシ以降に伸びてしまった芽や風で立ち上がったり上手く刈れ落とせなかった葉っぱの摘み取りを再び始めました。

今年は秋の気温低下が遅くいつまでも気温が高い状況が続いていたので、平年と比べるとナラシ以降に伸びて来た芽の量がやや多くなっています。

※なお、秋のナラシは芽が伸びてこなくなる時期を狙って行うものになるため、年内に再び芽が伸びてくることを前提としていません。ナラシ以降に再び芽が伸びてきてしまう事を『再萌芽』と言うのですが、この『再萌芽』が多くなると翌年の一番茶にも影響が出てしまうとされています。

 

伸びて来た芽が比較的若い状態(萌芽して間もなく)であれば霜が降りた際に凍って枯れてしまうのですが、ある程度生長していると霜にも耐え残ったままとなります。そのため、秋にお茶の木の表面を整えたのですが飛び出た部分が出来てしまう事になるのです。

そのような飛び出た芽や葉っぱがあると来年の一番茶の収穫時に一緒に採ってしまうことも…。同じお茶の葉っぱであるため異物では無いのですが、古い葉っぱや芽になるので混入はさせたくないですね。そこで冬の間はそれらの芽や葉っぱを少しずつ取り除いていくのです。

 

なお、量が多い場合は機械を利用して再度ナラシ作業(化粧刈り)を行いますが、大半の畑では機械を利用するような状態ではないので時間はかかるものの手作業で取り除いていく予定でいます。