こんばんは。
今日は朝から良い天気となりました。気温に関しては朝方を中心に冷え込み、久しぶりに霜が降りたほどです。最近は雨が降る日が多かったことや霜が降りるような気温では無かったため本当に久しぶりの霜でした。
なお、防霜ファンに関してはまだ稼働前。芽も本格的に動き始める前なので今回の霜は十分耐えてくれたと思います。しかし4月になったくらいの時期に今回のような霜が降りると新芽への影響が出てしまうので、霜が降りたのがこの時期で良かったと安堵している所でもあります。
カンザワハダニの防除の検討
本格的な春の訪れの前に行うカンザワハダニ(通称赤ダニ)を対象とした防除。ただ、生息状況によっては作業を省くことや局所的な対処でも十分に対応できることがあります。防除が必要かどうか、行うとしたらどのような形で行うのか、その検討を行うために生息密度などの状態をまず確認しました。
この時期の赤ダニは主にお茶の木の裾部分、それも日当たりが良い南や東側の外周部分、道路に近い外周部分に多く生息しています。お茶の木内部の方にはほとんど生息していないので、生息状況を確認するときは裾部分を確認するようにしています。
確認をした印象としては生息頭数は少なめで、生息していた葉っぱの数も少ないという密度の低い状態であると感じました。直ちに防除が必要となる水準では無いと思うのですが、昨年の一番茶は赤ダニで少し失敗をしています。
面積的には限られた範囲でしたが赤ダニが多く増殖してしまい、せっかく伸びた芽が縮れてしまうほどの被害が出てしまったのです。そのような状態になれば収穫は行えません。泣く泣く、収穫を行わず刈り落としの判断をした区画があるのです。
そんな苦い経験もあるので、生息密度は低いですが念のため防除はしておこうと思います。ただお茶の木の裾部分、それも外周の日当たりが良かったり比較的暖かい範囲にダニが集中しているので、この部分を集中的に防除するような形で行う予定です。
少し手間はかかりますが、全面的に防除をするのと比べると時間や資材の節約にはなるでしょう。節約出来た時間は品質の向上や寒さへの耐性を上げるための葉面散布などを行う時間に当てたいと思います。