気付けば3月も残り一週間を切り4月の始まりが見えてきました。年度が替わる時期という事でこのタイミングで新たな生活へ踏み出すなど変化がある方も多いのではないかと思います。
私自身の来年度へ向けた変化としては地区の共同茶工場の代表となることでしょうか(まだ内々の段階なので決定ではありませんが)昨年の今頃は茶畑の管理の方の法人を設立し、今回は荒茶を加工する工場の方の代表になるということで、変化の大きい時期であるのかなと思います。代表になったからと言ってお茶づくりの方針を大きく変えていくわけではありませんが、今後高齢化に伴う離農も進んでいくので時代や状況に合わせた変化はしっかりと行えるように努力していきたいものです。
気温の影響がどうなるか・・・
春分の日を過ぎてからの日々は気温が高めの傾向にあり、中には5月や6月の頃のような季節外れの暖かさ・暑さとなる日も出てきています。猛暑日越えのような高温を除き気温が高くなるほどお茶の芽の生育も進むので、この季節外れの気温がどのようにお茶の芽の生育に影響してくるか少し気になっています。
先日投稿した早生品種「おおいわせ」の芽は道路際のより暖かい所という限られた範囲ですが萌芽が始まっています。その一方でメインで育てている「やぶきた」は芽が膨らんでていているものの、萌芽間近の段階か?と聞かれれば”まだ少し早いかな”と言った状態です。
ただ先日の雨で土の水分量は申し分なしの状態ですし、日照時間も適度にあり気温が高いので生育を妨げる要因は無いと言って良い恵まれた環境と言えるでしょう。萌芽まではもう少し時間が必要になると思いますが、芽の膨らみが増していくのは確実だと思います。
問題なのはその後。今回の暖かさが今後も同じように続けば芽の生育も進み、一番茶の収穫時期も自然と早まる事になります。ただ、この暖かさが今後も続くことは無く一過性のものにはなるでしょうから「今この暖かさだから一番茶も早まる・・・」と考えるのは難しいですね。かと言って収穫が早まる可能性はゼロではありませんし、何よりも今後の気温を中心とした天候に左右されるため、再度季節外れの暖かさが続けばその分収穫時期も早まることは十分考えられます。
萌芽の時期による違いで今年はどのような傾向にあるのかを大まかに判断することは出来ると思いますが、萌芽前の今の状態で今後を予想するのは難しいです。そのため、平年並みの早さで一番茶が始まることも平年よりも早まることも考え、どのような状況になっても適切に対応できるようにしていきたいと思います。