日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

植え付けたお茶の木たちの芽も膨らんできています

4月8日、今朝は晴れて気温が低下。放射冷却も発生したと思われます。

手元の温度計の最低気温の記録は4℃。数字的には霜が降りてもおかしくなく、実際小屋のトタン屋根が若干白くなっていましたね。茶畑の方では防霜ファンがしっかりと稼働、霜からお茶の芽を守ってくれたことだと思います。

 

なお数日前の曇りの日には今朝よりも気温が低くなることがありましたが、雲が広がっていたことで霜が降りるようなことはありませんでした。多少気温が低下しても曇りや雨であればそこまで心配せずに済むので、晴れて気温が下がるような事になると内心ヒヤヒヤします(^^;)

八十八夜を過ぎるくらいまでは霜が降りる可能性が十分あるため、今後しばらくはより気温と空模様を気にする日々が続くこととなりそうです。

 

幼木園のお茶の芽

昨年の秋と今年の春に植え付けたお茶の木たち。

植え付けて間もないお茶の木はまず根から養水分、特に水分をしっかりと吸収できるようになるまでは見た目に大きな変化が出てきません。周辺のお茶の木たちが萌芽し始めているタイミングでも、植え付けて間もないお茶の木たちはまだ芽を動かさないでいますね。これは至って正常な事であり根の張りが不足している段階では地上部は生長しない、あるいは遅れる傾向があるのです。

 

もし根の張りが不十分であり生育に必要な水分が吸収できない状況で地上部が育ってしまえば水不足で葉っぱが枯れてしまう事もあるので、この時期はグングン育つよりも多少時間が掛かってもジワジワ大きくなってくれた方が安心出来たりします。

なお、植え付け後の天候で雨が少なかったりすると、完全に枯れてしまうのを回避するため葉を落とすこともあります。葉が無くなり一見すると枯れてしまったように見える状態になることもありますが、枝を切ると緑色の青々とした状態であり、時間が経つと再び葉っぱを茂らせてくれるようになりますね。

昨年秋に植え付けた「かなえまる」の方は、乾燥と冬の厳しい寒さの影響により葉が枯れ落ち植え付け時より緑色が少なくなっています。しかし、捕植する際に仮植えしたお茶の木を引っこ抜くと新しい根がしっかりと伸びてきていたため、地中では力強く生長していることだと思います。

地上部でもほのかに芽が膨らんできているのが分かるようにもなってきています。

どの畑のお茶の木でも萌芽の時は嬉しくなりますが、植え付けて間もない幼木たちだとその喜びはより大きく、幼木園での萌芽の時を心待ちにしているこの頃です。