日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

激しい雹になりました

4月中旬の始まりとなった本日。

朝から空を雲が覆った状態で、今にも雨が降り出しそうな状態となったり明るくなったりを繰り返すような天気でした。天気予報を見ると午後は雷雨となる可能性もあるとのことでしたが、実際夕方3時過ぎからは雹を伴う雷雨となりました。

ここ近年雹が降ったこと自体はあるものの、今回ほどの大きさそして量が降ることはありませんでした。雹の粒はそこまで大きくなかったものの、音を立ててほんのりと白く積もっていく光景は降り方そのものとお茶の木の生育に影響が出る可能性があるということで恐怖を感じたひと時となりました。

雨が小康状態になってから直ちに茶畑の見回りを行いましたが、畝間には雹の粒々が少し積もり白い状態に、お茶の木の上にも量は少なかったものの粒が残っていました。

そして心配していたお茶の芽の状態ですが、生育の早い「おおいわせ」を中心に僅かな量ではありましたが、葉っぱが切れていたり穴が開いている芽も確認できました。

 

もしこれがもっと芽が育った状態で発生していれば、収穫を諦める必要が出てくるほどの被害になったことでしょう。また、もしもっと雹の粒が大きければこの状態の芽であっても大きな被害が出ていた事だと思います。

傷ついてしまった部分も収穫時に残す部分となるのも幸いでした。

芽がまだ小さかったこと、雹の粒がそこまで大きくなかったことなどから、現段階ではそこまで心配するような被害とはなっていません。

しかしお茶の芽が打ち付けられたことは事実です。状況的にそこまで大きな問題とはならないと思いますが、少し時間が経ち日が直接葉っぱに当たることで変色することもあるため油断は出来ません。

 

仮に被害が出るとしても早く生育していた区画のみ。全面的な被害にまでは至らないと思うので諦める必要は今のところないです。が、厳しい状況に変わりないですし、明日を迎えないと今回の雹の影響が完全には分からないので、今夜は不安な時間を過ごすことになると思います。

 

雹はほんの短い時間であっても酷い場合には生育に大きな影響を与えますし、霜と違い何か有効な対策を取れるわけでもありません。そして天候もコントロール出来ない以上、ただ受け入れるしかない被害になります。今は収穫が出来なくなるような被害になっていないことを願いつつ、評価が出来る時を待つのみです。