日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

雹から一夜明けての結果

こんばんは。

昨日は夕方から雹が降る荒れた天気となりました。雹自体の粒は小さかったものの地面が軽く白くなるほどの降り方であり、僅かな高揚感と恐怖を同時に感じるひと時となりました。

対して今日は朝から良く晴れた穏やかな天候となりました。明日は雨になりそうな予報になっている事もあり午後からは雲が目立つ空模様になりましたが、それでも昨日と比べるとずいぶん穏やかであったと思います。

 

そして午前中を中心にたっぷりと日差しが届いたことで、昨日の雹による影響が判明する機会になったと思います。

 

被害なし

昨日の雹による影響ですが、結論から申し上げると収穫が行えなくなったり品質に影響するような被害は発生しませんでした。昨日の時点でも葉っぱがズタズタになるような被害は出ていなかったので、しばらく時間が経過し日が当たることで出てくる変色などが気になるところではありましたが、そのような被害も発生していなかったので助かりました。

被害を回避できた要因としては、まだ芽が小さく雹が当たるであろう面積が少なかったこと、雹の大きさが小さめであり衝撃が弱かったことなどが考えられます。

ただ、もしこれがもっと大きな雹が降っていたり、もっと芽が育った段階であれば収穫が行えなくなる可能性はあったので、今回の雹に関しては本当にギリギリのところで大きな被害が出ることなく済んでくれたのだと思います。

 

雹害に関して

お茶の栽培を始め農業を行うにあたって雹は地味に怖い気象災害です。雹害に遭う可能性は低く、台風など大規模な気象災害と比べると発生しても局所的なものとなる傾向がありますが、その分被害に遭ってしまった時のショックは大きいです。雹の大きさ、降り方によっても違いがあるため一概には言えませんが、酷い場合には作物がズタズタになるほど叩かれてしまう事もあります。

※写真は今回の雹で葉に傷が出来てしまったお茶の芽です。このような芽も0ではありませんが、量的には僅かであり時間が経過しても変色などが見られないこと、下位の方の葉っぱになるため収穫時に残す部分となることから、生育及び品質面には影響ありません。

 

お茶の場合も大粒の雹が降ったりすると葉っぱが叩かれて穴が開いたり傷が付いたり、落葉してしまったりします。たった10分程度の短い時間であっても大きな被害が出ることがあるためとても厄介なのです。

霜などは防霜ファンなどによる対策が行えますが、雹に関しては一切対策が出来ないため、これに関しては雹害に遭うことなくただ無事に収穫を迎えられることを願う事しか出来ません。