日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

刈りナラシ作業を本格的に開始

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は昨日に続いて雲が目立つ空模様となりました。先日土曜日はまとまった雨になり、その後は晴れるかと思いましたが結果曇り空。少し梅雨らしさを感じる空模様となっています。

 

ただ、この時期は日差しが強いため晴れると日焼けなどにより注意する必要が出てきます。雲により強い日差しは穏やかなものとなり、気温もそこまで高くはなっていないため、外作業を行うには楽で有難いものとなっています。

なお、今日から始めたのはお茶の木の表面を整えるナラシ作業。一番茶の収穫後も収穫し残した葉っぱや茎は育ち続け、乱れたお茶の木の表面を整える作業になります。

作業前の状態(上の写真)でもある程度は整っているように見えるかもしれません。ただ、よく見ると葉っぱが飛び出ていたり、芽が残っていたりするのが分かると思います。こちらの畑はまだきれいな方なのですが、一番茶を早く収穫したり手摘みをした畑はより乱れた状態となっていますね。

 

この状態を放置すると、二番茶の芽がそろって出てくるのが難しくなりますし、仮に芽が伸びてきても古い葉っぱなどが混入するなど収穫作業に影響が出てしまいます。そのため二番茶の芽が育ち始める前にお茶の木の表面を刈り整える必要があるのです。

作業後はこのようにピシッと揃います。作業前の状態でもある程度は整っているように見えますが、作業後の様子と比べると一目瞭然で違うのが分かるでしょう!

 

この時期に行うナラシ作業は二番茶の生育に備えてお茶の木の表面を整えるものになりますが、地味にタイミングと刈り落とす高さが重要になってきます。

作業を行うのが早すぎると葉っぱが最大まで大きくなっていないことで再び表面が乱れてしまう事がありますし、逆に遅すぎると今度は大きくなり始めた二番茶の芽も刈り落としてしまい揃った二番茶の生育と収量は期待できなくなってしまうのです。高さも似たようなもので、高すぎると生育のばらつきを解消できず、低すぎると二番茶となる芽を刈り落としてしまう事になります。

 

難しい作業ではないものの作業を行うタイミングなど見極めが重要であり、この見極めが二番茶の出来に直結するため、個人的には簡単なように見えて奥が深い作業であると思っているところです。

今日はこのナラシ作業を本格的に始めた第一日目。日々集中して取り組んで行きたいと思います。