日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

野イモとトコロのつる取り

こんばんは。

久しぶりに晴れが続くようになってから連日真夏日一歩手前の気温まで暑くなっています。ただ、真夏日には至っていないので少し微妙な感じではありますね。来週の天気予報を見ると梅雨入りの発表があってもおかしくないような状態だと思うので、本格的な雨の季節がやってくる前に晴れの日をしっかりと生かしていきたいと思います。

 

つる取り

二番茶前の防除作業が無事に終了し、今後は草取りなどをしながら二番茶芽の生育を待つことになります。最近は暑い日が続いていますが、5月中までは朝晩を中心に肌寒い気温が続いていたので、気温の傾向から考えると平年よりも生育は遅れ気味かなと思います。生育が遅れていることで幸いにも収穫までの時間が確保できるため、草取りなどをより丁寧に行うことが出来るかなと少し期待している所でもあります。

今の時期は土から草が生えてくるのもあるのですが、野イモのつるなどが盛んに伸び始める時期でもあります。一般的な草はお茶の木自体が防草シート的な役割を果たしているため茶畑内部ではあまり生えてこないのですが野イモのつるに関しては例外です。

 

そして野イモのつるはもし収穫時に混入してしまうと異物の混入になるだけでなく、機械に絡まるなどしてトラブルの原因になることもあります。また近年はそこまで被害が無いもののイノシシを引き寄せお茶の木にダメージを与える原因になることもありますね。

そのためつる取りはなるべく丁寧に、根っこあるいはイモごと取り除くことを心掛けています。もしツルが千切れてしまいイモが残るような形になると再びツルが伸びてくるため、後々の作業量を減らすためには地下部ごと丁寧に取り除くのが必要なのです。

ただ必ず地下部ごと取り除けるわけでは無いので難しいところではあるのですが…。

 

近年増えてきたトコロ

野イモに似ている同じつる性の植物でトコロがあります。近年茶畑でもこのトコロのつるが伸びてきているのが多くなってきていますね。

見た目的には野イモに似ているのですが、イモは野イモに比べるとゴチャゴチャした複雑な形をしています。また根の量も多くツルを引っ張るような形では地下部ごと取り除くのは難しいです。

そのためトコロがあると分かった場合はツルを辿り、お茶の木をかき分け、軽く土を掘り返すような形で地下部ごと取り除くのを心掛けています。これでも完全に取り除くことが出来るわけではありませんが、ツルだけを取り除くような形では増える一方になってしまうため、出来る限り地下部から取り除きたいですね。

 

この時期はまだ根が張り始めたばかりであるため、真夏や秋に比べれば取り除きやすいタイミングになるでしょう。手間はかかりますが丁寧に取り除いていきたいものです。