こんばんは。
今日の川根町上河内地区は朝早くに雨が軽く降ったのか、地面が濡れた状態で朝を迎えました。その後もはっきりとしない天気が続き、一時的に小雨が降る事もありましたね。しっかり濡れるような雨では無かったので外作業は行いましたが、正直雨が降るとは思いませんでした。
雨が降りそうな日に雨が降らず、雨が降らないであろうと思っている時に限り雨が降ることがあるこの頃です。
浅刈り作業で濃い緑色に
裾刈り作業は本日の午前中で予定通り終了。次なる作業として更新園の防除を進めていく準備を行いましたが、同時並行で浅刈り作業の方も進んでいます。
浅刈り作業はナラシ作業よりも深い位置でお茶の木の枝葉を刈り落とす作業。古い葉っぱが直に見えるようになるため、茶畑の色合いは濃い緑色へと変化していきます。
この作業を行う目的としては主に二つ。一つは一番茶と二番茶の収穫により枝が込み合った状態となっているためそれを解消すること。もう一つは、病害虫の防除を狙ってのものです。病気も害虫の被害も新しい葉っぱに出やすいため、その部分を取り除くことで病原菌や害虫の密度を下げることを狙っています。
今年は二番茶の時期に晴れて気温が上昇したことからチャノミドリヒメヨコバイ(通称ウンカ)の発生が多く葉っぱに被害が出ています。その一方で雨が続いた時期もあり病気の方も平年よりも多く出ていますね…。このままの状態ではこれから伸びる三番茶の芽にも被害が出やすくなることから、重要な作業になってくるでしょう。
ただし注意点もあります。
お茶の木にとっては少し負荷がかかる作業になるため、その後の管理作業を徹底する必要があります。また大半の病気や害虫を抑えることが出来たとしても、葉っぱに出来た傷をきっかけに発生しやすくなる傾向がある綸斑病は逆に出やすくなってしまいますね。
綸斑病対策が欠かせなくなるのですが、もう少し長い期間で見ると利点をより多く得られるため毎年変わらず執り行うようにしているのです。
この作業を行うと黄緑色がかった茶畑は濃い緑色へと変化していきます。
作業により茶畑の色合いが変化するこの時期ならではの茶畑の光景であり、どんな景色が楽しめるのか…毎年地味にためのしみにしている期間でもあります。