先日投稿した幼木の刈り落としに関する作業。その際は、強風対策としての効果を主に書きましたが、今回はもう一つの大きな効果「枝数を増加させる」目的に関して書いていきたいと思います。
頂芽優勢を抑え枝数を増加
お茶の木には頂芽優勢の性質が働きます。簡単に言えば先端にある芽が優先的に大きく育ちやすい傾向の事です。お茶の枝があったとすれば先端の方にある芽は良く育つ一方で、それ以外の芽は芽伸びを中心とした生育はあまり良く進みません。


写真の刈り落とし前の状態であれば、枝の先端からは芽が良く伸びるので上へとスラリと伸びた枝から継続するような形で来年も生育が続いていく事になるでしょう。
上へと伸びる生育も重要ではあります。しかし、植え付けて間もないお茶の木たちは横方向への株の広がりも重要であるため、枝の先端ではなく中間くらいの位置からたくさんの枝が伸びていって欲しいのです。

そのような形で芽が伸びやすくなるためには、いったん伸びた芽を刈り落としてしまいます。すると枝の中間あたりにある芽が必然的に先端付近にある芽へと変化します。
そのため再び頂芽優勢の性質は働きはするのですが、伸びた枝そのままの状態と比べると穏やかであるため、ある程度の上へと伸びる傾向を持ちながら枝数も増えてくれるため株が広がりやすくなってくれます。


まだ体が小さいためお茶の木らしさ、茶畑らしさはあまり感じられませんが、植え付け時や春の時点と比べると一目瞭然で状態が違うほど育ってくれました。
枝数や葉っぱの量も増えましたし、刈り落としにより一時的に体は小さくなりましたが来年以降の生育により、一段と大きくなっていくだろうと期待しているところです。