日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

静岡のご当地ネタ 遅霜予報編

日本全国、各都道府県ごとに

その地域ならではの特徴があると思います。

(ご当地ネタとして)

 

例えば、静岡県の特徴

”静岡あるある”ですが

・意味がよく分からない「コンコルド」のCM

・はんぺんと言えば「黒はんぺん」

など…

ご当地ネタがたくさんあります。

 

”静岡あるある”で検索したときに

共感できるネタがたくさん出てきたときは

とても驚き、思わず笑ったりもしました(^^ゞ

 

今回は、あまり一般的ではないですが

確かに静岡県ならではの”もの”

を投稿したいと思います。

 

茶産地であるため

静岡と言えば『お茶』

そのような印象を持っている方は

とてもたくさんいらっしゃると思います。

 

ちょうど今の季節から5月頃まで

茶産地「静岡」ならではの

あるあるネタが1つあります。

 

それは「NHK静岡」の天気予報で行われる

『遅霜(おそじも)予報』です!!

 

遅霜予報は

茶畑の写真がバックになった画面で

中部・西部・東部など

霜が降りる地域の予報と

主な茶産地の最低気温の

2つの情報から構成されています。

 

『遅霜』とは名前の通り

遅い時期に降りる霜の事、

気温が上がり暖かくなってから

降りる霜のことを示しています。

 

そして、この『遅霜』の予報をしているのは

静岡地方気象台だけで、

他の地域では行われていません。

 

そのため天気予報の1つとして『遅霜予報』が

放送されるのは静岡県のみとなるのです。

 

では、なぜ静岡で『遅霜予報』が

行われているかというと・・・

静岡=茶産地であるからです!

 

お茶はこれからの季節に

芽を少しずつ伸ばしていきます。

県内によってばらつきはありますが

4月の中下旬には一番茶(新茶)が

始まるという地域もあります。

 

ただ一番茶の収穫に向けての間で

一番心配するのが『霜』の影響です。

 

これから収穫シーズンへ向けて伸びてゆく芽が

霜により凍ってしまうと・・・

最悪、芽がダメになってしまい

収穫できなくなってしまう!!

という辛いことになってしまうのです。

 

たった一晩、たった数時間の間で

収穫できるはずだったお茶の芽が

全滅してしまう事もあるため

これからの季節の霜(遅霜)を

特に気にしています。

 

(この霜を防ぐために行っていることは

次の機会に投稿したいと思っています)

 

お茶の産地「静岡」

そしてお茶は霜の影響が大きい

これらの理由から静岡県では

『遅霜予報』というものが行われているのです。