日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

本格的に伸び始めた二番茶芽

こんばんは。

今週は雨の週となっていますが、今日は雨が降る時間帯が短く曇っている時間がより長かったですね。一時強い雨が降りましたが、そのあとに雲の切れ間から僅かに青空が見える時もありました。

 

ただ週間天気予報を見るととりあえず台風が過ぎ去るまでは雨や曇りの日が続きそうですね。特に金曜日からはまとまった雨となりそうなので、土砂災害などの発生には気を付けたいと思います。

 

伸び行く二番茶芽

今年は朝晩の冷え込みが厳しいことから二番茶の生育が少し遅れ気味です。

しかし雨の週になってからは朝晩の冷え込みは穏やかになり、何なら少し暑いくらいの状態になりました。その一方で日中は気温がそれほど上がらず、気温の傾向として雨の期間に入る前と逆の状態になっています。

 

この変化が生育にどのように影響していくのか少し気になるところではありますが、現時点で遅れている生育が急に早まることは無いかなと思っています。

 

今日の時点で生育が早く進んでいる「おおいわせ」はこのような状態。

だいぶ芽が育ってきています。

葉も一枚から二枚程度開きつつありますが、芽の上への伸びと葉の開きはまだまだの状態ですね。収穫まではもうしばらく時間が必要になるでしょう。

 

なお、この時期の芽はやや赤みを帯びます。

全体的に赤っぽく見るかと思いますが、これは一時的なものであり生長すると次第に黄緑色に変化しますね。収穫も芽が育ち黄緑色になる頃に行うため、色合いからも収穫がもう少し先になることが分かります。

ただ特徴的な色合いなので遠目で、見た時に芽が育ってきている畑だとすぐにわかるのは面白いです。くらぼったいので少しわかりにくいですが、真ん中あたりの畑の色が周辺の畑とは違っているのが分かると思います。

ちょうど芽の生育が進んでいるのでこのような色の違いが出てくるのです。

 

なお、大半の畑の芽はこのような状態。

一枚目の写真と比べるとかなり小さいですね。

しかし芽が膨らんできていますし、葉も開きつつあるので本格的に芽が育ち始めているといえるでしょう!

 

二番茶の収穫は一番茶の収穫から45~50日程度とされているため、6月の10日前後が目安になると思っています。芽の生育が遅れ気味なので少し遅れる可能性もありますが、その頃には茶畑の様子が大きく変わっているのは確実です。

この短い期間で変化していく茶畑の様子を楽しみつつ、二番茶への準備を進めていきたいと思います。

雨を活用したカヤの植え付け

こんばんは。

今日も雨が降ったり止んだり、雨が降るとしてもそれほど強くはなかった上河内地区です。

 

今日は短時間ではありますが、雨の降るなか少しだけ外作業をしました。

湿度が高いため気温は21℃程度までしか上がっていないのですが、かなり蒸し暑さを感じましたね。正直、晴れて30℃くらいまで気温があった方が過ごしやすいと思っています。

 

ちなみに行ったのはカヤ(ススキ)の植え付けです。

雨が降っているそして今後も降りやすい状況が続くということで水やりを省けると思い、このタイミングで植え付けを行うことにしました。

 

茶草場の維持

近年シカなどの生息頭数が急激に増え色々なところで影響が出始めています。茶畑周辺にある茶草場も例外ではなく、斜面を何度も歩くことで崩れてしまったり植物が消失したり、食べない一部の植物のみが繁茂するような状況になりつつあります。

 

敷き草として利用したいカヤ(ススキ)も伸び始めた葉っぱを喰われてしまうのでしょう。今までであればすでに草丈1m近くになっていてもおかしくはないのですが、ほとんど伸びてきていません。

その一方でワラビはシカが食べないので繁茂してしまい、ほかの植物が育ちにくい状態になっていますね。正直この状態では生物の多様性が良い状態とは言えないと思います。

 

また利用できる草の量も減ってしまうため農業への影響もあります。

そこで崩れてしまった場所に土留めを作り、たびたびカヤの植え付けを行うことを始めました。

 

基本的に株分けをして増やすのですが、春前を除いたほかの季節はポットで一時的に育てた方が活着が良いので、少し手間はかかりますが一度鉢上げをするようにしています。

今回は12株を植え付けました。

しかし活着するのは1割程度でしょう。地上部をシカに喰われてしまったり、喰われるときに引っ張られて抜けてしまい枯れてしまうことが多いです。

 

今年は今まで喰われることがほとんどなかったカヤの葉も食べ始めたようなので、今後どれほど影響が大きくなっていくのか少し不安な面もあります。

対応に力を入れていかないともっと酷いことになりますし、改善にかかる時間もより必要になっていくと思うため、何とかしていかないといけないですね。

雨前にタマネギの収穫を実施

こんばんは。

早くも本日は東海地方でも梅雨入りの発表がされました。週間天気予報を見るとそんな気はしていましたが、実際に雨が続く季節が始まるとなると少しだけ気が早いような感じもしますね。

 

今日から台風と前線により雨が続きそうな一週間が始まりましたが、この予報を考慮して先日タマネギの収穫を済ませてしまいました。

 

タマネギ収穫

今回のタマネギ栽培では早生品種を一つ、中生品種を二つ育てています。そのうち早生品種に関してはすでに収穫を済ませてしまいましたが、先週の時点で中生品種のタマネギに関してはまだ行っていない状態でした。

 

なかには葉が倒れ始めている株もあり、もう少しで収穫適期になると思っていましたが、長雨になる予報が出てきて病気の発生や腐ってしまう可能性が高まると思われるため少し早めに収穫を行うことにしたのです。

土曜日に引き抜いて収穫。土をよく払ってマルチの上で一日乾燥。

次の日曜日に根っこを切り落とし、葉をひもで縛って軒先に吊るしました。今回の長雨で乾燥は進まないと思いますが、とりあえず畑で長雨に当てることは回避できたので良かったかなと思います。

 

ここ数年、病気で植え付けた苗の半分程度がだめになってしまうようなことが続いていたため、今年はたっぷりと収穫出来てとてもうれしかったですね!

 

元肥のありなしで違う生育

今回のタマネギ栽培では、いつもと違う点が二つあります。

一つはマルチをした状態での栽培。地温を上げるとともに雨が降った時に跳ね返りを防ぐことにより病気の予防を狙ったものです。

 

そしてもう一つは、元肥を入れた区画とそうでない区画と分けて育てていることです。元肥のありなしで生育が変わるのかを確認するために試しで行ってみました。

 

前回の記事はこちら。

ochagurashi.com

生育途中はこのような状態でしたが収穫物にも違いがありました。

上の写真は元肥なしのタマネギです。

そして下の写真が元肥ありのタマネギになります。

元肥ありの方が玉の太りが良いですし、大きさもある程度そろっています。病気などの発生の違いはなく、単純に元肥ありの方が結果が良かったですね。

 

畑の土の状態にもよりますが、現在のうちの畑はやせ気味であるため元肥ありの方がよかったかなと思います。次のタマネギ栽培では今回得た経験を活用して、より良いタマネギを作っていきたいですね。

初夏の道路掃除

こんばんは。

今日も朝晩は寒く日中は汗ばむ陽気となった川根町上河内地区ですが、本日は午前中を中心に地域の道路掃除を行いました。

県道から分岐するところから地域のところまでの約5kmほどの距離を掃除していきます。

 

掃除といってもゴミ拾いのようなでものはなく、堆積した落ち葉や土の除去、倒れた木や倒れそうな木・運転時に支障になりそうな木の伐採などを行い道路の維持をしていくものです。

 

道のわきには昨年の台風時に出てきてしまった土砂などが堆積しているところも多かったことからホイールローダーも使用しての道路掃除でした。

土砂は意外と重たいので半日程度の作業であっても地味に疲れますね。

ただ、作業後の道路はかなりきれいになりました。走りやすくもなっているので、運転時の安全の向上にもなるでしょう。

 

どうしても大掛かりな作業になると大変になってしまうので、小規模な落石や土砂の蓄積であれば、余裕がある時に自分の判断で行うのも良いかなと思っています。

昨年は主に落ち葉の除去をやりましたが、今年からは土砂の撤去などもやっていきたいですね。

黄緑色の茶畑 再び

こんばんは。

この頃の日中はこの時期らしい気温となっていますが、朝晩の冷え込みが厳しく12℃程度まで冷える日が続いています。

 

昼間暖かくても夜冷え込むとお茶の芽の生育はゆっくりになります。逆に夜の冷え込みが厳しくなければ、日中の気温がそこまで高くならなくても芽の生長が進みます!

 

今年は夜の冷え込みが平年よりも厳しいため芽の生育がとてもゆっくりです。思っていたよりもかなり遅れている印象を受けますね。

ただ来週からは雨が続く予報となっているため、正直遅れた方が有難いかもしれません。生育が早いと雨が降るタイミングが作業や収穫の適期となる可能性もあるため、落ち着いて作業を進めることが出来そうです。

しかしながら、一番茶の収穫を早く行った畑では若干色合いに変化が出てきました。

育ち始めたばかりの二番茶の芽は、ほのかに赤っぽいような黄色っぽいような色をしているため遠目で見た時も少し黄色っぽく見えます。

 

二番茶は一番茶より圧倒的に生育が早いので黄緑色の茶畑が再び戻ってくるのももう間もなくです。

お茶の木 畝内部の土

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は午前中の早い時間はやや雲が広がりましたが、お昼前から済んだ青空が広がってくれました。気温もこの時期らしいものであり、とても過ごしやすかったです。

 

気温はお茶の生育に影響があるものではなく、日差しはしっかり届き土には適度な湿り気があるため、二番茶の芽は順調に育ってくれるでしょう。

一番茶を比較的早く収穫した畑ではだいぶ芽が膨らんできており、なかには遠目で見た時に色合いが変わっている畑もあるほどです。

 

一番茶は気温が低く昼夜の寒暖差も大きいため葉が一枚開くのに一週間程度の時間がかかる傾向があります。

しかし二番茶の時期は一番茶の時よりも気温が高くなっているため、4~5日に一枚程度開くようになります。そのため、一週間もすると畑の様子が大きく変わっていることもあるのです。

 

今はまだ濃い緑色の茶畑ですが、次の週末には黄緑色に変化しつつあるでしょう。

 

畝内部の土

今日は草取りをしながら土のチェック!

前年秋に刈り落とした枝葉はほとんど分解されてしまい、元の形が完全にわからなくなりましたね。

そして深刈りをした畑ではお茶の木、畝内部の土も確認してみました。普段であれば枝葉が茂っているため、かき分けないと地表の状態が分からないですね。

畝間部分とは少し違った状態となっているため、土の状態を確認してみるとなかなか面白いです。

 

畝間部分には刈り落とした枝葉が蓄積していますが、実は畝内部も自然に落ちた葉っぱなどが蓄積している状態です。

枯れた枝や深刈り作業などで落とした枝なども少しありますね。

畝間部分には作業で枝を刈り落としたり作業で歩き土を締めてしまうため、地中に空気を含ませたり分解を促進させるために耕す作業を行います。

 

しかし畝内部は自然に落ちた枝葉が堆積している状態のため量が少なく、そもそも耕すことが難しいため人の手がほとんど入っていない状態です。

土を耕すことが出来ないため地表の枝葉は形が残りやすいですが、時間をかけてゆっくりと分解されていきます。

土もかなり柔らかい状態であり、初めて触ったときは衝撃を受けましたね。

 

お茶の木を栽培しながら同時に土も育っていくためこの点がなかなか面白く感じます!

つくつくし始めた二番茶の芽

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は一日を通して曇り空となりました。一時、真っ黒い雲が空を覆い今にも雨が降り出しそうな状態にもなりましたね(市街へ出かけたため降ったかどうかは確認できていません)

 

来週からは雨が続きそうな予報となっているため、明日と明後日が雨前の貴重なひと時になるかと思います。

なお日曜日は役仕事で道路の掃除を行います。そのため、作業に充てられる時間はないと思って予定を立てているところです。

 

来週からの雨がどのような状態になるのかで、作業の進め方や二番茶の育ち具合が大きく変わってくるでしょう。雨が降らないのを期待するのではなく、雨が降り続くことを前提とした取り組みをしていきたいと思います。

 

つくつくしている二番茶芽

一番茶の収穫から一か月以上が経過し、一番茶を早く採った畑では二番茶の芽がつくつくし始め存在感が増してきました。

写真の畑は一番茶シーズン初日に収穫を行った「おおいわせ」になります。

二番茶の芽は一番茶の収穫が起点となり生育が始まるため、ほかの畑よりも一段階生育が進んでいます!

昨日ナラシ作業を終えた畑では二番茶の芽が米粒程度となっている状態なので、生育の進み方が畑によって大きく違っていることがよくわかりますね。

 

二番茶も「おおいわせ」の畑から収穫を始めるのですが、生育が進んでいるため来週からの長雨の影響をもろに受けそうで心配でもあります。

今年の二番茶の出来は、来週からの雨がどのようなものになるのかで大きく変わりそうです。