日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

「やぶきた」の畑でも萌芽が進みつつあります

こんばんは。

土曜日曜と雨が続き、晴れるかと思った本日は雲が主役で夕方までどんより空が続きました。最高気温は16℃までしか上がらず先週と比べると少し肌寒さを感じたほどです。

 

今週は高気圧のお陰により晴れる確率が高いそうですが、若干中心位置が北側に寄っている事で東や南寄りの風が吹き、雲が広がったりにわか雨となる可能性もあるようです。

晴れの予報を出している所が多いですが、どうなるかはその時にならないと分からないので、にわか雨にもしっかりと対応できるようにしていきたいと思います。

 

やぶきたでも進む萌芽

土曜日と日曜日は雨が降っていたこと、他の用事があったため茶畑の方に出掛ける事が出来ませんでした。

そのため本日は金曜日ぶりの確認となりますが早生品種「おおいわせ」の畑だけではなく「やぶきた」の畑でも芽が萌芽しつつあったり、萌芽間近な状態にまで膨らんでいました(^^♪

正直金曜日の状態からは想像できません。この二日間で一段と生育が進んだのだと思います。

 

土日は少し気温が高めでしたが今日はやや低め。今週は先週ほどは暖かくならないようなので急激に大きくなることは無いと思いますが、それでも平年並みかやや高めの気温が続くという事なので、霜や冷え込みが無ければ順調に芽が育つことでしょう!

どの畑でも芽の生育が順調に進んでいる事を確認でき、今のところは申し分なしの状態であると思います。まだ3月下旬という事で冷え込みや遅霜が心配になるのですが、それらの影響なく今後も生長して欲しいものです。

クリタケの原木栽培に挑戦

3月も残すところ1週間を切りました。ついこの間3月が始まったばかりだと思っていましたが時間の流れは早いですね。

年度末という事で何かと忙しい時期ではありますが、役仕事などもだいぶ片付ける事が出来たため今週は余裕をもって過ごすことが出来そうです!

 

家庭菜園など私的な事などへの取り組みにも力を入れて行きたいと思います。

 

大雨で倒れてしまった木を利用

約半年前の台風15号による大雨で、川岸の一部が削られ崩落している個所が至る所であります。斜面が崩れるだけでなく植物も流されたり倒れているのですが、今回の雨が降る前に倒れてしまった栗の木を利用するために玉切りを行いました。

この栗の木は山栗を移植したもの。栗は小粒で収穫量も少なかったですが味は良かったです。しかしながら川岸に生えていたこともあり大雨が降り川岸が削られた際、栗の木も倒れてしまいました。

このまま放置しておくといずれ朽ちてしまいますし、大雨となった時に流されてしまう可能性もあるでしょう。

 

そこで切り出せる部分は切り出し利用することにしたのです。

細い枝の部分は杭などにして茶草場の土留め作成に利用するつもりです。

そして写真のようにある程度の太さがある部分は「クリタケ」というキノコを栽培するための原木として利用します(^^)/

 

ちなみにクリタケ栽培への挑戦は二度目ですが前回は上手く行きませんでした。今回は再挑戦になります!

今回は収穫まで漕ぎ付けたいものですね。

 

スチールバッテリーチェーンソー初使用

今回の玉切りではスチール社製のバッテリーチェーンソーを始めて利用しました。

率直な感想としては想像以上に使い勝手が良かったです。

負荷がかかりチェーンが切っている途中で止まることもありませんでしたし、バッテリーの持ちも非常に良かったのもいいポイントですね。

 

玉切りなのでチェーンソーで切って運んで、また切れる部分を探して切る…の繰り返しになるので、エンジンをかけたり止めたりする手間も無く作業出来るのも良かったと思います。

 

細めの木を切る場合や短時間の作業であれば、ストレスなく使えるので良い買い物が出来たと思っているところです。

茶草場の維持管理~土留めの作成と雨を活用したカヤの植え付け~

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は昨日の暖かさから一転、やや肌寒さを感じる雨となっています。気温的にはそこまで低くないのですが、今まで暑いくらいの日が続いていたので少し寒く感じるのだと思います。

 

雨脚は強くなったり弱くなったり。小康状態になることもありますが、雨が降っている時間帯の方が長いですね。

明日にかけてこのような天気が続くため、私的に行いたい事や役仕事の書類作成などを進めて行きたいと思います。

 

荒れる茶草場

ここ数年ニホンジカなどの動物が急激に増えている事により、茶畑や山林への影響が出始めるようになりました。そして、それは茶草場も例外ではありません。

 

特定の植物が食われて無くなってしまったり、何度も斜面を歩くことで植物が消失し土が少しずつ崩れてきているような場所もあるのです。

写真の場所のように、土がズルズルと滑り落ちているような場所は至る所で見られます。場所によってはある程度角度が付いていた斜面が直角に近くなったり、部分的に崩落している事もあるほどです。

 

このままの状態では茶草場が荒れる一方。土が徐々に崩れてしまいますし、大雨となった時はこの部分を起点に大きく崩れてしまう可能性もあるでしょう。

斜面の上部で作業する場合は、足を滑らせるなどして転落する可能性も高くなっていると言えます。

 

そこで昨年から少しずつではありますが、茶草場の維持管理を目的とした土留めの作成およびカヤ(ススキ)の植え付けを進めています。

 

土留めの作成

まずは斜面に土留めを作成する所から。

そのままの状態では土が少しずつ崩れる一方なので、支えとなる物が必要となります。

使用するのは伐採した雑木の枝の細い部分など。先をとがらせて杭にしたり、太めの物は土がこれ以上落ちないように横へ渡し土留めにします。

このような資材を購入するとそこそこ値が張るので、自分のところで手に入れないとやっていけいないですね(^^;)

 

今年作成した土留めは20か所を超えています。

昨年は6か所ほどだったので、それだけ被害が増えている事になります。いたちごっこになる可能性もあるでしょうが、何もしないと荒れる一方なので微々たる効果であるとしてもやっていくしかありません!

 

ただし、ずっとこのままの状態にしている訳ではありません。

元の茶草場になるようにカヤを植え付け、植物が斜面を保護している状態にしていくのが最終的な目標です。

 

カヤの植え付け

土留めが朽ちても斜面を守っていけるように、カヤを植え付け育てて行きます。土留めはカヤが根を張りやすくする役割もあったりしますね。

カヤの大きな株を掘り返し株分け。それを植え付けても良いのですが、ポットで一定期間育ててから植え付ける方が活着が圧倒的に良いので、昨年夏からこの方法でカヤの植え付けを行っています。

 

植え付け作業を行ったのは雨の前になります。

水やりを行うのは大変なので、水やり作業を省けるように雨が降る前の日を狙って作業を行ったのです。

根が乾燥してしまうと活着が悪くなります。

新しく伸びている葉っぱもすぐに萎れてしまうため、一目瞭然で違いがわかるほどです。素掘りのカヤ苗ではこのような状態になりましたが、今回は果たしてどれくらい活着してくれるのか…。ポットで一定期間育てる方法へ変えてから2回目の本格的な作業となるため、成功するのかどうか不安に感じる気持ちも少しはあります。

 

結果が分かるのは約1か月後くらいでしょうか。

今出ている葉っぱがより大きくなったり新しい葉が伸びてくれば、植え付けから活着までの段階は成功と言えるので、それまではゆっくりと待ちたいと思います。

 

なお今回のカヤの植え付けでは本数が足りず、全ての土留めの場所で植え付ける事は出来ませんでした。

作業後に新しい株の育成も始めたのですが、今までの倍の数を準備しているところです。それでも僅かに足りないと思いますし、今後新たに被害が出て土留めやカヤが必要になることも十分考えられます。

 

この作業は今後何年も継続しながら行い、茶草場を荒らすことなく維持していけるように頑張りたいと思います。

汗がダラダラ 今年初の夏日になりました

こんばんは。

機能の雨から一転、今日は良く晴れて気温が上がった一日となりました。予報ではもう少し雲が広がるかなと思っていましたが青空がしっかりと広がりましたね。今回に関しては天気が晴れの方へ外れたのかなと思います。

 

なお雨上がりで湿度が高くさらに気温が上がった事で、正直暑さが堪えた一日となりました。

日中の気温も手元の温度計で26℃となり、今年初の夏日という事になります。まだ3月下旬なので正直この暑さにはなれないですね。

 

このブログを書いている18時半時点で部屋の温度も20℃を超えています。さすがに暑いので窓を開けて外の空気を入れているのですが、3月のこの時間帯に窓を開ける事になるとは思いもしませんでした。

 

この暖かさにより桜の開花、木々の萌芽がより進む事でしょう。特に山桜の開花が進んでいるため、すでに見頃となっている場所も多いですね。

桜の見頃を迎える事になりますが、土日は雨が降りそうな予報となっているためお出かけを予定している方には少々厄介かなとも思います。

 

完全に萌芽

早生品種「おおいわせ」の畑では道端以外のところでも萌芽が済み、葉が一枚開き始める段階へと移り変わりました。

この状態なると今までとは確実に違ってきているのが一目瞭然で分かるため、気持ちもより盛り上がってきます。

 

葉が一枚開き切るまでには2週間近くの時間がかかることもあるため極端に生育が進むわけではありませんが、徐々に大きくなる芽それに伴い黄緑色へと移り変わる茶畑を見るのは感慨深くもありますね。

 

気温が高く生育が早く進んでいるため遅霜や寒の戻りへの心配は尽きませんが、少なくとも数日間は暖かな日が続きそうなのでお茶の芽の生育もより進む事でしょう。

このまま極端な冷え込みが戻ってくること無く春を迎えて欲しいものです。

台風15号による大雨から半年

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は、午後から本降りの雨が降っています。午前中も弱い雨が降ったり止んだりの状態であり一日を通しての雨模様です。

 

今後も雲や雨が目立つ予報が続いているので、菜種梅雨らしい天気であることを実感しています。

 

なおこの時期は、雨が降らないよりは降ってくれた方が有難いです。桜の見頃を迎える季節ではありますが、植物の生育が進む時期でもあるため雨が降らない日が続くと支障が出る事があるでしょう。

今年に関しては雨が多そうな印象は持っていますが、雨が一切降らないよりは良いかなと思うこの頃です。

 

台風15号の大雨から半年

台風15号による大雨から今日で半年となります。

まだまだ爪痕は残っていますが、当地区では支障なく日常を送ることが出来ています。ただ危険な箇所がまだ残っているので、今後大雨が降ったりすれば何か影響が出る可能性はあるでしょう。

川床も上がったままなので、元の形に戻るには数年単位の時間がかかることは確実だと思います。

 

半年経過して今思う事としては『よく茶畑が無事でいてくれた!』これに尽きます。

こちらの写真の畑は谷底、川の近くにあります。少し分かりにくいですが、道の部分に水が流れ少し削られた形跡が見られます。

 

道の部分がやや低く直線であったためお茶の木や土が流される事はありませんでしたが、もう少し水量が増えていれば茶畑に影響が出たことは確実でしょう。

特に写真右側の部分はもろに川に面しています。地面が削られ畑ごと流されていたことも十分考えられますね。

そして普段から水が染み出ていた場所があるのですが、そちらでは少し崩れているのが分かりますね(写真左上)しかし、崩落が小規模で済んでくれたので茶畑に土砂が流入するようなことはありませんでした。

 

こちらももう少し大きく崩れていたら茶畑に影響が出ていたのは確実なので、本当にぎりぎりのところで被害が回避出来ていたのが分かります。

 

大雨となった日は、茶畑の一部が崩れたりするのも覚悟していました。

しかし被害は無く今年の春も無事に収穫を迎える事が出来そうです。そのことに感謝しつつ、まずは今年の一番茶の収穫を無事に終えたいですね。

ナラシ機が刃交換から帰ってきました

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は、手元の温度計で最高気温が24℃まで上がりました。もう暖かいというよりも暑いですね(^^;)

 

今までも暖かい…暖かい…と言いながらも最高気温は20℃前後だったので、今日の暑さに関しては頭一つ飛びぬけているでしょう。

適度に雨が降り日差しも届く。気温は高めの傾向であり、今後も植物の生育が加速していきそうです。

 

刃交換終了

先日、刃の交換に出したナラシ機が戻ってきました。

なお先日の内容はこちらから↓

ochagurashi.com

こちらのナラシ機は2型の物になります。ナラシ機には1型と2型があり、それぞれ刃の付いている方向が逆になっている特徴がありますね。

刃が逆についているため作業時の進行方向が変わります。葉の量が多いと進行方向側へ押されて上手く刈れなかった物が出てくるのですが、逆方向から刈るとそのような葉っぱも刈り落とせるため、よりお茶の木の表面をきれいに整える事が出来るのです。

 

ナラシ作業で主に使うのは1型の方ではありますが、2型は一番茶終了後のナラシ作業や秋のナラシ作業2または3回目、化粧刈り作業で使用する機械になります。どの作業も茶の木の表面をしっかりと整える必要がある段階となるため、切れ味が良い方がいいのです!

交換前の刃の状態を撮影するのを忘れていましたが、交換後の様子を見ると大きく異なっている事は一目瞭然で分かりました。

交換前の状態は刃がここまで角ばってなかったため、やはり切れ味の低下は大きかった事でしょう。

 

刃の切れ味が良いことは効率のよい作業を行うためには欠かせません。ストレスの低減にもなります。

また、葉の切り口が雑だと病原菌が侵入しやすい場所を拡大させることになるため、病害予防の観点からもスパッと切れて切り口が美しい方が好ましいでしょう。

 

良いお茶づくりのためにも、使用する道具や機械を長く大切に使うためにも、手入れや管理は丁寧にしていきたいと思います。

芝桜で景観・防草・防除の向上を狙います

こんばんは。

今日の日中は最高気温が16℃とやや低めであり少し肌寒さを感じた川根町上河内地区です。天気の方もやや雲が目立つ空模様であり、今後天気が崩れる事を強く実感しますね。

 

なお明日はまだ雨が降り出す事は無さそうですが、明後日からは雨が続きそうな感じなので雨が降る前に行いたい作業は明日までに済ませたいと思います。

 

芝桜の植え付け

間もなく雨が続く日がやって来る…という事で、昨年から苗づくりをしていて芝桜の植え付けを行いました。

植え付ける場所は茶畑の石垣と側溝のちょっとした空間。土が見えている状態なので、植物が生えてきますが大きな鍬などは使えないのでやや草取りが面倒な場所です。

 

その空間をそのままにしておくのはもったいないと思うようになり、昨年の秋から少しずつ芝桜の植え付けを進めています。

芝桜を選択する理由としては

・乾燥に強いこと(何なら乾燥を好む)

・春に花を咲かせること

・地面を覆うように育ってくれること

これら三点が主な理由になります。

 

まず一つ目の理由「乾燥に強いこと」ですが、この場所は石垣と側溝に挟まれた場所でありやや雨が当たりにくい環境であると言えます。また周辺からの水分の供給もそれほどないでしょう。石垣や側溝のコンクリートの蓄熱により水分が蒸発しやすい傾向もありそうですね。

そのため、乾燥に強い芝桜であれば特に手入れをする必要が無く育ってくれると思いました。

 

二つ目の理由「春に花を咲かせること」はアブラムシの防除に関連があります。お茶の木にもアブラムシが付くことがあり、特に4月や5月頃に最も発生しやすくなる傾向があります。

当地区では現状そこまで発生が多くなってはいないですし、天敵などの働きにより影響があるような被害になることはありません。しかし、気温が上がっていることなど環境の変化が大きいため今後どうなるかは分かりません。

 

そこでもっと天敵が動きやすいように環境を整える一環として、春に花を咲かせる芝桜を選択したのです。アブラムシの天敵と言えば「テントウムシ」が有名ですが『ヒラタアブ』という虫も天敵になります。

当地区ではテントウムシと同じくらい、それ以上にヒラタアブをよく見掛けるため効果は大きいと思います。

 

ヒラタアブは幼虫がアブラムシを、成虫は花の花粉を食べアブラムシを見かけるとその近くに卵を産み付ける特徴があるのです。

そのため、花粉を食べる事が出来るように近くに花が咲く場所を作ってあげればより活動しやすくなるのではないか…という考えで何か春に花を咲かせる植物を選択しようと思ったのです。

 

そして三つ目の理由「地面を覆うように育ってくれること」は草取りを楽にするのを狙っています。

地面を覆ってくれれば他の植物が生えにくくなり、草取りの手間を少しは低減させることが出来るでしょう。大きな効果が得られないとしても、芝桜が生育しやすい様に草取りを行うという目的が出来るため草取りへの億劫さが減るのは確実です。

 

防草効果、草取りへの気分を上げるための理由になります。

春になればピンク色の花をしっかりと咲かせてくれるため景観の向上もあるでしょう。

 

苗を作り植え付け再び苗を作り…と少しずつしか増やすことが出来ませんが、数年かけて芝桜が咲く場所を増やしていきたいと思います!