日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

最低気温はようやく一けた台に

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は朝の最低気温が一けた台となりました。ただし9℃なのでなんとか10℃を下回った形となりますね。日中は23℃まで気温が上がり日差しもしっかりと届いたので過ごしやすかったですが、朝は正直暖房が欲しくなるような気持ちも湧いてきました。

平年であれば暖房を準備したり何なら使用を始めるタイミングなのですが、今年に関してはようやく暖房が欲しくなる気持ちがほんの少し湧いて来た段階。ただ明日以降は再び気温が上がりそうな予報が出ているため、暖房を求める気持ちも一旦弱まりそうですね。

この気温が高く推移していることは植物の生育にも大きな影響を与えることになるでしょう。確実に気温は低下してきているものの、平年と比べると気温は高いままなので今後どうなるか少し不安になりますね。

 

ただこの気温が高めで推移していることを活かせればと思い、家庭菜園では大根の種を今後蒔こうかと思っています。実際は、冬に収穫する大根であっても9月から10月上中旬頃に種を蒔き終えるのが一般的であり、蒔き時を逃してしまったのが本当のところなのですが・・・(^^;)

平年と比べると気温が高めで推移しているので遅蒔きが可能な品種を購入。ダメもとですが取り合えず挑戦してみようと思います。

お茶栽培の強い味方たち

※今回は虫の写真が出ますので苦手な方はご注意ください。

 

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は一日を通して曇り空。弱い雨が降る事もあり気温も低く肌寒さを感じる一日となりましたね。そのため、今日は今シーズン初めて日中でもトレーナーを着ているなど冬にする格好をしていました。

ただ、平年だとそろそろ暖房機器を準備しなんなら利用を始めるタイミングになります。今年はまだそのような段階には至っていないため、気温が低くなってきたとはいえ平年と比べると高めの気温で推移しているのでしょう。光熱費が抑えられるのは少し有難いですが植物の生育には大きな影響を与えていきそうですね。

 

味方となる天敵たち~ハマキムシ類編~

今回の投稿内容はお茶栽培をする上で強い味方となっている天敵たちのご紹介です。

写真を撮ったのはまだ黄緑色の芽が目立っていたころ。そして今年だけでなく昨年までの期間も含みます。今回ご紹介するのは主にチャハマキおよびチャノコカクモンハマキ(合わせてハマキムシと呼んだりもします)というチャノキの葉っぱを食害する小さな蛾の仲間を退治してくれる天敵たちです。

なお鮮明な写真でないこと、虫の種類の判別に間違いがある可能性もありますのでその点はご留意して頂けますと幸いです。

まずはクモ類。巣を作ってかかった虫を捕食するタイプのクモもいれば、巣は作らず移動しながら獲物を狩るタイプのクモもいます。色々な種類のクモがおり、我々にとっても見つけやすい存在であるためその姿を見ると有難く感じます。

そして朝露に濡れキラキラと光るクモの巣と茶畑の光景はそれなりにきれいだったりしますね。

 

その他の捕食性の天敵となるのはカマキリやハチ類。

スズメバチは我々の事を刺すこともあるので注意が必要な存在となるのですが、飛び回ることが出来るのでカバー範囲が広い天敵といえるでしょう。種類によっては性格が穏やかなハチもいるため、現在彼らの力をもっと借りることが出来ないかと実験的な事もしています。

 

ここまで紹介してきたのは直接食べることで退治をしてくれる天敵になりますが、なかにはイモムシの体の中に卵を産み付けその中で成長させるというなかなかエグイ存在の天敵もいます。

こちらはチャハマキチビアメバチだと思われます。寄生させる天敵としては比較的体が大きいため注意深く見ているとたまに見つけることが出来ます(それでも体は小さく、動いているので見つけにくかったり判別しにくいですが)

 

そして今年の夏にはキアシブトコバチと思われる別の寄生バチの撮影も出来ました。

体が小さいためなかなか撮影出来ない天敵もいるのですが、写真に残せなくとも彼らは実際に存在しお茶の栽培をする上で大きな力を貸してくれています。小さく地味ながらも私たちにとってはとても心強い味方となってくれる存在なのです。

 

ここ数年気温などを中心とした環境の変化により害虫の発生の傾向も変わりつつあるように思います。そのような変化する状況下でも天敵たちがいれば安定して害虫を抑えてくれるため、彼らの力をしっかりと借りることが出来るようなお茶づくりを進めていきたいと思っているところです。

化粧刈り作業によるチャノキ表面の変化

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は朝から曇り空。晴れさえすれば彗星を見ることが出来るかなと思っているのですが、チャンスが得られない日々が続いています。明日も一日を通して雲が広がり雨が降りやすそうな予報が出ているため、現時点での天気予報を見る限りでは日曜日の夕方からの晴れに期待したいですね。

 

化粧刈りビフォーアフター

先日無事終了した化粧刈り作業ですが、その作業によるチャノキ表面の変化を投稿していなかったので振り返りつつ投稿したいと思います。

 

秋は来年の一番茶へ向けて伸びた枝葉を刈り落とし表面を刈り整える時期になります。

ただ、枝葉の量が多いため一度の作業ではきれいに整えることが出来なかったりもしますね。そのため一般的には2回程度に分けて作業を行ったり、秋冬番茶として収穫を行いその後ナラシ作業をするなどの傾向があるのです。

一回目のナラシ作業を終えた後は上の写真のような状態になります。これでも十分整えられたようには見えますが、よく見ると飛び出ている葉っぱがあるのが分かるでしょうか。刈り落とす枝葉の量が多いため、どうしてもこのように葉っぱや葉っぱの一部あるいは芽が残ってしまう事があるのです。

 

このような状態になっていると大きく二つの問題を引き起こすことがあります。

一つは一番茶の収穫時に古い葉っぱが混入するリスクが高まること。混入するリスクはは決して高いものでは無いのですが、化粧刈りをしないと混入の可能性は高まりますし何よりも快適に作業が行えなくなるため、飛び出た葉っぱなどがあると地味に気になってしまいます。

 

もう一つは病気の発生です。これから冬にかけてと春先には「赤焼病」という病気が発生しやすくなります。これは細菌由来の病気であり、葉っぱに出来た傷口から病原菌が侵入・感染し病気となるものです。刈り残った飛び出た葉っぱには傷がたくさんついている傾向があるため、より病気になりやすい部分と言えるでしょう。

そのため傷がたくさん付いているであろう葉っぱは刈り落としてしまったり、切り口をきれいにすることが病気の発生を抑えることにも多少は貢献してくれると思っています。

 

これらの問題を回避するために化粧刈りこと二度目のナラシ作業を行うのですが、作業後には下の写真のような見た目へと変化します。

見比べるために再度作業前の写真も載せました(下)

こうして見比べると化粧刈りを終えた状態の方がチャノキの表面がきれいに整えられているのが分かるかと思います。

 

劇的な変化があるわけでは無いですし、作業をしていてもそこまで達成感があるわけでもありません。しかし作業をすることで多少なりともチャノキに変化は見られ効果も確実に得られます。地味ながらも重要な作業と言えるでしょう。

化粧刈り作業も無事終了

こんばんは。

本日は雲が出ていたこともありここ数日間では比較的冷え込みが穏やかな朝を迎えた一方、日中は日差しが届かなかったことで23℃止まりとなった川根町上河内地区です。ただ気温の数字的には低く感じることが出来るものでしたが、湿度が高かったためか体感的には気温ほどの涼しさは感じませんでしたね。

汗ばむような陽気でもありませんでしたが寒いような気温でも無く、曇っていたことを除けばとても過ごしやすい一日であったと思います。

そんな本日、無事に化粧刈り作業を全ての畑で終えることが出来ました。

今日は雨が降り出すかと思い一日外作業を行うのは厳しいだろうと思っていたのですが、雨が降ったのはお昼時のほんの僅かな時間のみであり一日を通して作業を行えたのが大きかったですね。明日にまで作業が持ち越されると思っていたのですが、本日無事に終えることが出来ました!

これで2024年中に必ず実施する大きな作業はすべて終えることが出来ました。

今後はチャノキの植え付けと防除・葉面散布を予定しているのですが、チャノキの植え付けは毎年行うようなものではなく特別な作業になりますし、防除・葉面散布は実験的な目的を持っているため毎年必ず行うものではありません。

もしススキなどの草があれば敷き草作業を行うのですが、今年はシカの食害により敷き草として利用できる草は確保できなかったため、毎年必ず行うのは今回の化粧刈り作業で終了となるのです。

 

ただチャノキはまだ活動しています。

流石に新たに芽を伸ばすようなことはしませんが(気温など条件によっては再び芽が伸びてくることはあります)休眠入りするような気温では無いため、次の芽吹きに備え芽を膨らませていきます。また秋は一年で最も根が伸びる季節でもあるため、目には見えない地中部分でもしっかりと生長はしていることでしょう。

来年の一番茶へ向けた準備が着々と進められていきます。

彗星が見られますように…

こんばんは。

本日も一日化粧刈り作業を行いました。面積的に残り少なくなってきているので、まさにラストスパートをかけている所だと言っていいでしょう。明日以降は雨が降る予報が出ている日もあるので一日を通して作業を行うのは難しくなりそうですが、残り一日程度作業を行うことが出来れば化粧刈り作業も完了となります。

残り少なくなってきた所ではありますが、最後まで気を抜かずに取り組んで行きたいと思います。

現在、夕暮れ時の空を注目させている彗星の存在。私も見れるかなと思い、日没後に山の茶畑まで行ってきました。結果を先に言うと彗星を見ることは出来ませんでしたが、もうしばらくの間見ることは出来るとのことなので今後に期待したいと思います。

 

山に囲まれている地域柄、山に隠れてしまい天体ショーを見ることが出来ないことが多いです。ただ西側方向には比較的開けているため今回の彗星には期待しているところ。

今日は山に隠れてしまっていたのか、ちょうど見えるあたりに雲が出ていたため見えなかったのかは判断できませんが、これからは見れる高度が高くなるという事で天気さえ良ければ見れるのではないかと今後に期待しています。

秋らしい空の下で

こんばんは。

先週から朝晩を中心に気温が低下。秋らしい日が多くなってきた川根町上河内地区です。ここ数日は気温だけでなく空模様も秋らしさを感じられるものとなっていますね。

陽射しがたっぷりと届いてくれるうちに冬の準備を進めようと思い、本日は毛布などを干したりもしました。

 

茶畑では本日も化粧刈り作業。あまり変わり映えしない日々ではありますが、化粧刈り作業も順調に進み面積的には残り三分の一程度のところまで進めることが出来ました。明日も一日良い天気になりそうですし、秋らしい青空の下で化粧刈り作業を進めることが出来そうです!

早くもチャノキを踏み荒らされる被害が…

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は朝からしっかりと日差しが届いてくれました!風も穏やかで過ごしやすい陽気なのも有難かったですね。布団などをしっかりと干すことが出来たのも有難く感じます。

なお、日中は手元の温度計で26℃まで気温が上がりましたが最低気温は14℃。朝晩に関しては安定して気温が下がるようになってきています。一気に寒くなったのでまだ体が慣れているような感じはしませんが、このまま秋らしさが増して欲しいものです。

 

獣害が今年も…

外作業をしていて目についたのは一部枝をへし折られたり、泥浴びした体をこすりつけるなどしたことにより泥で汚れてしまったチャノキ。これはニホンジカカモシカも含む)による被害になります。

理由ははっきりとは分かりませんがチャノキを踏み付けるように歩くことで枝をへし折ってしまったり、畝間や畑の外周で泥(土)を体に付けるため地面が少しえぐられ周辺のチャノキも泥で汚れたり、ついでに枝も折られてしまったりします。

※イノシシであればもっと土を掘り返され、チャノキも上方向へ撥ね上げられるような状態となります。

今の時期はちょうど繁殖期であるた季節柄活発になる傾向があり、さらにチャノキは枝葉を刈り落とした状態であるため被害が確認しやすく、踏み込みやすい状態になっていることなどが影響するのでしょう。この時期からチャノキを踏み付けられるなどの被害が多く出るようになってしまいます。

ただ、今年はまた一段と酷いです。対策を行っていないわけでは無いのですが、生息頭数の増加に対応し切れていないところであり、年々酷くなっている被害を見ると辛くなります。

 

踏み付けられてしまった部分の葉っぱや枝は高確率で枯れて落ちてしまいますし、泥で汚れた葉っぱも次第に枯れてなくなってしまいます。そうなると一番茶芽の生育はもちろん、その後の生育にも影響が出てしまうため地味ながらも厄介な被害になるのです。