日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

立夏を迎えて

こんにちは。

いよいよゴールデンウィーク

残すところあと1日。

連休はいかがお過ごしでしたか…?

 

天気も比較的よかった連休で

旅行やレジャーなどには

ぴったりだったと思います。

 

 

今日は二十四節気の1つ『立夏

いよいよ夏が始まります。

昨日今日と、初夏らしい

清々しい天気が続いています。

 

お茶の芽も収穫に程よい大きさとなり

昨日から一番茶のピークとなっています。

 

上河内の共同製茶工場では

1日に収穫できるお茶の葉の量が

一軒に付き何㎏か決められています。

この事を「割り当て」と言っています。

 

なぜ割り当てがあるかというと

十数軒ある茶農家が、

それぞれ収穫したい量を好きなだけ採ってくると

工場の処理能力を超えてしまい、

トラブルの原因となります。

高品質なお茶を作ることにも影響するでしょう。

 

そのため1日あたり何㎏まで収穫していいか、

各農家の栽培面積に合わせて

割り当てが決められているのです!

 

ちなみに私の家は1日あたり730㎏まで

収穫することが出来ます。

昨日、そして今日はこの割り当てに達するほど

1日約700㎏超を収穫しました。

 

手摘みで収穫した物は50㎏ほど

あとは全て機械による収穫です。

 

下の写真は機械で収穫した後の茶の樹と

収穫する前の畑の様子。

左側の樹が収穫後で右側が収穫前です。

 

ちょうど今の季節に

左側のような茶の樹になっていれば

その茶の樹、茶畑は収穫した後です。

 

岡埜谷農園、そして上河内では

品質の良いお茶を収穫するために

機械で収穫する際も”柔らかい部分の芽”

だけを確実に収穫するために

伸びた芽の上の部分しか収穫しません。

 

そのため、一枚目の写真の左側の樹のように

まだ黄緑色の葉が付いた状態の深さで

芽の収穫を行っていきます。

 

しかし深さが高すぎては収穫量が少なく

品質は良くても量が確保できない…。

逆に低すぎると量はたくさん採れますが

品質が低下する可能性も…。

 

そのため高品質でそれなりに量も採れる

そのような深さで収穫していくのは

経験や技術が必要になります。

 

上河内地区では一番茶シーズンは

残すところあと少し…。

2日ほどになると思います。

 

私が手伝えるのは休日である明日まで。

疲れもありますが美味しいお茶が出来るように

頑張って収穫していきたいと思います。