日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

元肥と追肥

こんばんは!

日に日に寒くなっていると感じる今日この頃。

 

朝の冷え込みは、特に厳しくなりつつあります。

吐く息は白くなり、いかにも冬っぽいです。

 

テレビを見ている時に流れるたくさんのCM…。

ニトリではクリスマスのグッズ類

積水ハウスでは、あったかハイムの

CMを目にするようになりました。

そろそろカイロなどのCMも始まりそうですね(^^;)

 

気温だけでなくテレビからも

季節の移り変わりを感じられるようになりました。

 

元肥追肥

家庭菜園、ガーデニングをしている方は

一度は耳に、目にしたであろう言葉

元肥』『追肥

どちらも肥料を意味するものですが

植物を育てる時は大切なものなので

この二つの用語について投稿したいと思います。

 

まず読み方ですが

元肥』は「もとひ」や「もとごえ」と読み

追肥』は「ついひ」や「おいごえ」と読みます。

私個人としては

「もとひ」と「ついひ」と言っています。

 

次にそれぞれどのような肥料なのか、ですが

簡単に一言で説明すると

植物を植える前にまくのが『元肥

植物を育てている最中にまくのが『追肥』です。

 

元肥』は植物を育てる期間

植えてからしばらくの初期の生長時間から

その後の長い生長期間を通して効果が出ることが

求められる肥料です。

 

短期間にバッーと効果が出る肥料ではなく

微生物に分解されて植物に吸収される「有機肥料」や

ジワジワ効果が出るように加工された「被覆肥料」など

長い期間にわたって効果が出る

これらの肥料が『元肥』として利用されます。

 

一方の『追肥

こちらは植物を育てている最中に

利用する肥料になります。

 

植物も生き物なので、その年の天候や土の状態

生長のスピードが違ってくる場合もあります。

元肥』だけ土に混ぜておけば順調に育っていく

という訳ではないのです。

 

そこで行うのが『追肥

ちょっと生長が遅れているな、と感じたり

葉っぱの色が薄い、元気がないように見えたり

あるいは、花が咲く時期、実の生る時期であったり

植物の生育段階や生長状態に合わせて

足りない肥料を補ってあげるのです。

 

そのため『追肥』に求められるのは

すぐに効果が出てくる、ということです。

そのため『追肥』として主に

化学肥料や液体肥料を使うことが多いです。

 

これらの肥料はすぐに効果が出る、

使いたい量、使う量の調節がしやすい

などの特徴があります。

 

植物を観察しながら

元肥』は土の状態、

養分がたっぷりあるのか少ないのか、

育てる植物の特徴に合わせて

どのような肥料をどのくらい土に混ぜるのか

事前に決めて行います。

 

そのため事前準備や勉強が

重要な肥料だと私は思っています。

 

一方で『追肥』は

育てている植物の状態を観察することが

とても重要になると思っています。

元気がないな、と感じられるようになるには

普段から植物の状態を見ていなければ

絶対にわかりません。

 

元気がないな、と感じたら

追肥』を行った方が元気よく育つようになりますが

逆に肥料がたっぷりと吸収されている

元気に育っている状態で『追肥』を行えば

根っこなどにダメージを与えるなど

悪影響となってしまうこともあります。

 

そのため普段から観察することが大切になるのです。

 

元肥』も『追肥』も、ちゃんと上手に行えば

植物はそれに応えてくれます。

どちらも奥が深く難しいものではありますが

いずれ達成感を感じる面白い作業なのです。