こんばんは!
今朝は、霜が降りるほどの寒さになりましたが、日中は暖かく青空も広がり、穏やかな1日でした。ただ、花粉がたくさん舞っているのは辛いですね(^_^;)
昨日の午後から「お茶の苗」の植え付けを行っています。今日も朝から夕方まで、1日を通して行ってきました。
お茶の樹は一度植え付けを行うと、30~40年間ほど、栽培を続けます。中には50年以上、栽培を続けている樹もあるほどです!
つまり、今回、2019年の春に植え付けをしているお茶の苗は『2049年頃』まで栽培を続けていくことに…。お茶の苗の植え付けは、数年先の未来ではなく、何十年という未来のことも考えながら行うお仕事になるのです。
ポイントは真っ直ぐ植える
お茶の苗を植えていく時に重要となるのが、真っ直ぐ・一直線になるように植えていくことです!また、樹と樹の間隔をどれくらいにするのかも重要ですね…。
そのため、植え付けを行うときは、「ひも」を張ったりして、目印を作ります。
この「ひも」に沿って、苗を植えていく穴を掘っていきます。穴の深さは15cmほどです。
穴が掘れたら、次に苗を並べて、軽く土を被せて行きます。
苗と苗の間隔は20~25cmほどになるように…。この苗の間隔は、農家さんによって多少の違いがあります。
また、おかのや農園では、お茶の苗を1列に植えて行きますが、2列植える方法もあります。
この時はまだ、苗は横に寝ています。並べた苗には、根っこが乾かないように、すぐに周りの土をかけなければいけません!
1列、植えた穴にお茶の苗を並べ、軽く土を被せたら、次は土を寄せてお茶の苗を立たせていきます。
1本1本ずつ、丁寧に立たせ、根っこの周りを手で押さえます。
押さえることで、根っこと土が密着し、水分が吸収できるようになるのです。(大きな隙間があると、水分を吸収できなかったり、風で倒れてしまい枯れてしまうことも…)
これは、野菜や花の苗でも同じですね(^^)/
最後に、伸びた茎の上部をハサミでカットしていきます。
大体、高さが1/3程度になるように、バッサバッサと…。
ちょっぴり「もったいない」という気持ちも湧いてきますが、実はこの工程は、絶対に行う必要があるのです!
植え付けたばかりの苗は、グラグラと不安定な状態です。
強い風が吹くと倒れてしまうことがあるため、高さを低くして、風にあおられないようにする必要があります。
また、根っこも張っていないため、十分に水も吸収できません(>_<)
葉っぱがたくさん付いていると、茶の樹の中の水分をたくさん使用してしまいます。使用される水分は多いのに、吸収する水は少ない…。
樹に大きな負担がかかってしまい、場合によっては枯れてしまうため、根っこがちゃんと張るまでは、葉っぱを少ない状態にしておきます!
以上でお茶の苗の植え付けは終了…。
水をあげたり、根元にワラを敷いたりすることもありますが、それらは一切行いません。
数日後に雨が降る予報なので、水は雨任せ…。でも乾燥しないように、雨が降る数日前に狙って植え付けを行っています。
しっかりと根が張ると、新しい芽がニョキニョキと伸びてきます。数年かけて育てていくと、ようやく収穫できるようになり、樹もどんどん大きくなっていきます。
長くて、カマボコっぽいお茶の樹。その始まりは、1本1本の小さなお茶の樹です。