日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

ミツバチを呼び寄せる花『キンリョウヘン』

春本番になると様々な花が咲き乱れますね!

代表的な花と言えば”桜”ですが、それ以外にもスミレや菜の花などなど、色とりどりな花が見られます(^^♪

 

花の蜜を集める「ミツバチ」にとってはまさに繁忙期…。

 

今年の春は、こっちの花からあっちの花へ、盛んに飛び回っている姿を見るようになりました(^^)/

養蜂プロジェクト始動!

 

分蜂(ぶんぽう)とは

「ミツバチ」は、春から初夏にかけて『分蜂(ぶんぽう)』ということをします!

 

春になると、ミツバチの家族に新しい「女王バチ」が誕生し、「働きバチ」も続々と誕生するようになります。

しかし、1つのミツバチの家族につき必要な女王バチは一匹だけです…!

 

新しい女王バチが誕生したら、昔からいた「女王バチ」は「働きバチ」を半分ほど引き連れて新居へと引っ越しをします。

 

これを『分蜂(ぶんぽう)』というのです。

 

ただ、必ずしも分蜂をするわけでもありません。

働きバチがたくさん増えて、花の蜜や花粉がたくさん集められるなど、環境に左右される年もあります…。

 

 

新居の目印に…

「キンリョウヘン」という花は、ランの一種です。

 

この花の香りは、ミツバチの「集合フェロモン」と同じ匂いを発するそうです。ただし、人にはわかりません(^^;)

 

この「集合フェロモン」と同じ香りが、ミツバチが引っ越しをするときに役に立つのです!

 

 

ミツバチは新居へ引っ越す前に、事前に引っ越し先を探しています。

新居を探しているミツバチのことを「偵察バチ」とも言ったりするのですが、人が作った巣箱や木の空洞など、雨風がしのげて、空洞がある場所を探しています。

 

設置した巣箱の近くに「キンリョウヘン」を置いてあげると、偵察バチが寄ってくることが多くなるそうです。

 

また引っ越しの際も、”集合フェロモン”の香りが、ミツバチの群れを呼び寄せることがあるそうです。

 

設置した巣箱にミツバチが引っ越してくれるように、訪れてくれるようにする確率をあげるのが「キンリョウヘン」

 

私は、養蜂プロジェクトを始めるにあたって、初めて「キンリョウヘン」を購入。試してみることにしました(^^)/

 

 

開花は引っ越しの時期に合わせて

「キンリョウヘン」はランの一種。

胡蝶蘭のような大型のランではありません。育てやすいサイズだなと思いました。

鉢の大きさは別として、葉の長さは30~40cmほどです。

 

冬の間は、寒さや霜から守ってあげるために、家の中や軒先で育てる必要があります。

 

春になり凍る心配がなくなったら、屋外に出して育て始めるのですが、「キンリョウヘン」はミツバチが引っ越しをする時期に合わせて開花をするのです(^^)/

 

3月中に購入した「キンリョウヘン」ですが、購入以降屋外で育てています。気温が上がるとともに、花芽が伸びてきて、つぼみがハッキリと確認できるようになりました。

 

このつぼみが咲くころに、ミツバチが引っ越しをするとされています。

 

ポイントは、凍る心配がなくなったら屋外へ出すということ…。

各地の気温に合わせて花が咲きます。その時期は、ミツバチの引っ越し時期とマッチするので、屋外へ出す必要があるのです(^^;)

 

ただ、栽培技術があれば、室内で開花の時期を調節するなどもできるでしょう!

 

 

養蜂への本格的な挑戦は、今年が元年。「キンリョウヘン」の導入も初めてです!

ミツバチを呼び寄せる効果があるのか…?

巣箱に入ってくれるのか…?

確証はありませんが、色々試しながら挑戦していきたいと思います。