日々お茶暮らし

お茶で有名な川根地域でお茶づくりをしている茶農家のブログです

お茶の樹の補植を行いました

農業の専門用語の1つに『補植(ほしょく)』という言葉があります。

 

「定植」は作物の苗を畑などに植え付けることを意味するのですが、「補植」は文字の通り、補うための植え付けという意味になります。

 

作物の苗を植えた場合、全ての苗が必ず生長していくわけではないのです!

もともと健康的な苗でなかったり、根っこの量が少ない苗などは、植え付けた後しばらくすると枯れてしまう事があります。

 

どんなに土づくりをしても、どんなに丁寧に管理しても、極わずかに枯れてしまう苗が出てしまうのです(>_<)

 

これはお茶の樹も例外ではありません!

植え付け時に根っこの量が少なかったり、植え付け後にあまり雨が降らず乾燥状態が続くと、数%程度の苗が枯れてしまう事があります。

 

この割合は、土の状態や植え付けをしたお茶の樹の品種、植え付けをしてからの天候なども影響するので、一概にどのくらいの苗が枯れるかは分かりません…。

 

 

補植の実施

もし、植え付けた苗が枯れてしまった場合、その苗が育つはずだったスペースがぽっかりと開いてしまいます。

 

もし野菜などの場合であれば収穫量が減ってしまう事が考えられますし、お茶の場合も樹が幼いうちの収穫量が少なくなったりすることがあります。

 

そこで、枯れてしまった苗のスペースに新たな苗を植える作業を行います。

この作業のことを『補植』と言うのです(^^)/

 

 

お茶の樹の場合は、一部の苗が枯れてしまう事も考えて、植え付ける苗の数よりも多くしてお茶の苗木を購入します。

 

そして、補植用の苗木として開いているスペースで育てておくのです!

もし枯れてしまった苗があった場合、そのスペースに植え替えるので、今の場所は仮の状態…。

苗同士の間隔も狭く密集して植えてありますが、このように仮の場所に植えることを「仮植」と言います。

 

 

苗を植え付ける時は、仮の場所に植えてある苗木を、必要な本数だけ扱ぎ、枯れてしまった苗の場所へ植え付けます。

 

補植の手順としては、まず枯れている苗木の有無や本数を確認します。

もしあった場合は、植え付けるための穴を掘り、苗木を必要な分だけ扱いできます。

 

後は、苗を穴に入れ、土を被せ、根元付近を押さえるだけです!

これで、補植は完了。植え付ける前は、ぽっかりとスペースが開いてしまっていたのですが、キレイに苗がならびました!

 

ちなみに、植え付け後には水をあげることが基本となりますが、最近は雨が多いので水は雨任せにすることにしました…(^^;)

 

 

お茶の場合はこのような手順で行いますが、野菜などの場合でも同じです。

ただし、新しく苗を買ってきて植え付ける場合は、なるべく同じような大きさの物を選ぶのをおススメします。

 

生長のスピードや段階が同じ方が、作業(肥料をまいたり、誘引をしたり)が行いやすいのです!

生長の段階が違うと、病気が害虫の被害が集中してしまう事もあるので、植え付けには注意が必要となります。

 

 

愛情を込めながらも…

どんなに愛情をこめて育てていても、どんなに丁寧に育てていても、苗が枯れてしまう事は100%無いとは言い切ることが出来ません!

 

植え付けをして、根っこが新しく伸びるまでは、とてもストレスに弱いのです。特に、水分不足や低温・高温は大敵です。

 

中には、害虫の被害に遭ったり、病気になってしまい枯れることもあります。

 

 

しかし、それは技術不足でも愛情不足でもありません!

作物を育てる場合、特にたくさんの苗を植える場合は、どうしても発生してしまうことなのです(>_<)

 

少し辛いことですが、残った苗や新しく植えた苗に対して、引き続き愛情をこめて育て続けることが大切だと思います。