日々お茶暮らし

お茶で有名な川根地域でお茶づくりをしている茶農家のブログです

1か所に3つの芽?! お茶の芽の特徴について

乾燥・強風・快晴

静岡県の冬はこの3つの特徴が当てはまることが多いですね!

 

1月下旬から2週間近く晴れの日が続いていますし、最近は空気の乾燥も一段と進んでいるように感じます。さらに風が吹く日も多く、唇など肌がカサカサになってしまう日が続いている状況です。

 

汗をかくことはほぼありませんが、こまめな水分補給も大切だと感じますね!

 

今後は冬らしい天気から春や初夏を感じさせる天気へと変化するため、寒暖差による影響にはお気を付けくださいm(_ _)m

 

すでに準備されている一番茶の芽

川根地域では4月の下旬頃から一番茶(新茶)の収穫が始まるのですが、その時に伸びる新芽は半年以上前の秋からすでに準備されています(^^)/

 

9月下旬から10月の上中旬頃にナラシ作業(整枝作業)を行うのですが、この時には翌年の春に伸びる芽が準備されるものなのです。

 

本格的な冬に突入するまでに少し新芽は膨らみ越冬…。

春になり気温が上がり始めると再び芽が膨らみ始め、ある程度の気温まで上がると『萌芽:ほうが』します!

 

現在は

「もう間もなく休眠から覚めるかなぁ~」

くらいの時期ですね。

 

今シーズンは今までにないくらいの暖冬傾向となっているため、お茶の樹が休眠から覚めるタイミングや萌芽する時期も早まりそうです!

 

寒さ・霜などの影響があると…

お茶の新芽は前年の秋には芽が準備されてるものですが、半年も前に準備された芽が100%芽吹くわけではありません!

 

お茶の樹は冬の厳しい寒さには弱く、寒さや霜・氷の影響により新芽が凍ってしまい死んでしまう事もあるのです(>_<)

 

特に新芽が萌芽する頃、萌芽してからの時期は寒さや霜に弱くなります。

霜の影響を受けて収穫時期が大幅に遅れてしまったり、ひどい場合には一番茶(新茶)を収穫するのが難しくなることもあるのです。

 

ただ寒さや霜の影響を受けて芽が死んでしまっては、お茶の樹の生長もそこで止まってしまいますね…。

 

しかしお茶の樹は寒さや霜に対しての準備も整えているのです。

 

1か所につき3つの芽

まずお茶の芽は葉と枝の付け根付近にあります。

写真のお茶の芽は葉っぱが落ちてしまっていますが、基本的には葉と枝の付け根に芽があるのが基本的ですね!

赤いまるで囲った部分が新芽です。

すでに5ミリ程度まで大きくなっています(^^)/

 

このまま寒さや霜の影響を受けなければ、この芽が萌芽して一番茶(新茶)のお茶となるのです。

 

しかし天気によっては、霜などの影響により死んでしまう事も十分あり得ます。

この状態の芽であれば寒さにも多少耐えることが出来ますが、急な寒さや萌芽直前に霜の影響を受けると枯れることもあるのです…。

 

そんな時はこの芽の両脇にある小さな芽が生長することになります!

メインの芽にもしも何かあった場合は、赤い丸で囲んだ2つの芽が代わりに生長することになるのです!

さらにこの2つの芽もダメになった場合は、この芽よりも下にある芽が代わりに生長します。

 

このようにお茶の芽は1か所につき3つの芽があるのが基本となっています!!

 

もし寒さや霜の影響を受けても大丈夫なように、しっかりと準備されているのです。

 

ベストなお茶は…?

お茶の芽は昨年の秋から準備されているのですが、その中でも1枚目の写真の芽が最も優先的に生長します。

これは『頂芽優勢』という性質が働くからですね!

 

そのため、この芽が萌芽・生長し収穫出来ればベスト(best)となります。

ただし2枚目の写真の芽であっても、栄養分がしっかりと含まれているため良いお茶となります。「ベター(better)な芽」と言ったところでしょうか…。

 

しかし2枚目の写真の芽もダメになってしまうと、その下から新芽が伸びて来ることになります。

そのような芽では、品質が劣ってしまう可能性が高まりますし、あまり大きく生長することも出来ないため、収穫量も減少してしまいます。

 

そのため、bestな芽かbetterな芽が収穫できると嬉しいですね(^^)/

今のところ寒さや霜により枯れることなく育ってくれているため、このまま生長してほしいものです。