日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

一番茶開始まで1週間から10日

こんばんは。

今日の川根町上河内地区は午前中を中心に日差しが届く時間がありましたが若干雲も広がる天候であり、時間の経過とともに雲が空を覆い夕方からは本格的に雨が降り始めました。雨脚はそれほど強くはありませんが、断続的に降れば土を十分に湿らせる程度の雨量にはなるでしょう。

 

この時期のチャノキは芽をしっかりと伸ばしたい時であり、そのためには水分が重要になります。水が足りないと芽の伸びに影響が出てしまうのです。

また収穫しお茶に加工した際の品質面にも影響します。雨が多く水っぽ過ぎるのもあまり良くありませんが、乾燥続きだとパサついた芽になってしまい最適な状態の芽と比べると品質的にあまり良くないと言えます。

※著しく品質が低下するわけではありません。あくまでも最適な状態と比較して若干悪いかなという程度です。

 

そのため今回の雨、そして今後予報されている雨はうちにとっては恵みの雨と言えます。ただし、すでに収穫が始まっている地域もありそちらでは収穫が行えず、収穫が行えない期間が長くなれば芽が育ちすぎてしまう事もあるので全ての地域で雨が降るのが良いとは言えません。なかなか難しいですね。

 

そんな上河内地区での一番茶ですが、昨日の会合ではいつから始めるかの決定には至りませんでした。週の後半である26日前後に集まり最終的に決めていく事になるかと思います。

上の写真は早生品種の「おおいわせ」

それも道路沿いの最も芽の生育が進んでいる部分になります。これだけ見れば間もなく収穫できるような状態なのですが…

ほんの1mも畑の中へ入ると上の写真の状態。同じ畑、同じ品種ですがほんの少し離れるだけで、これほどに芽の大きさが違っているのです。そして生育が早い「おおいわせ」でも大半が二枚目の写真の状態であり、一枚目の収穫間近の状態となっているのはほんの一部分だけなのです。

 

芽伸びの良い一部分だけを切り取ればあと一週間程度で一番茶を始めることが出来るようになるかと思いますが全体的に見ればまだまだの状態。収穫開始まで早くても1週間、出来れば10日程度の時間が必要になるかと思います。

もちろん今後の天候とそれによる生育の進み方次第なのですが、極端に生育が進んでいるわけでは無いので季節外れの暖かさの影響はそれほど現れないのではないかと思っています。