茶畑と言えば一年を通して緑色をしているイメージを持っている方が多いと思います。
実際に一年を通して緑色をしているのですが、実は季節によって緑の色合いが違う特徴があるのです!
僅かな違いですが夏場は鮮やかな濃緑をしている事が多く、冬から初夏にかけては黄色みや赤みを帯びる事もあります。
気温や天候、病害虫の影響などによっても葉の色合いが異なってきますね。
「葉っぱが変色すると病気になってしまったのでは…?」
なんて思う事もあるかもしれませんが、葉の色合いに変化が見られた場合は裏面をチェックすることで、病気か生理的なものなのかを判断することが出来ます(^^)/
基本的には葉裏も変色している場合は病気の可能性が高く表側だけだと生理的なものの可能性が高いと思います
特に寒さが厳しい冬から春、そして蓄えた栄養分が消費される初夏にかけては葉の色が変化しやすい季節です。
もし葉に変化が見られた場合は、まず葉っぱの裏面をチェックすることをおすすめします。
葉裏はキレイな緑色
冬になると葉っぱが赤っぽくなることがあります。
特に冷たい風が吹き付けやすい場所だったりすると赤くなりやすい傾向があるかもしれません。
茶色っぽくなる事もあるため、一見病気になったようにも見えます。
しかし裏面を見ると・・・
裏面は緑色のままです(^^♪
裏面は緑色のままで色の変化が起きているのは表面だけになるため、この葉の変色は寒さなどの影響による生理的なものだと判断できます!
病気ではないため特に対処する必要もありません。
もし完全に枯れているようであれば取り除く必要がありますが、枯れているとすると裏側も変色しています。
そのため、このままの状態で問題ありません!!
葉裏も変色していたら要注意
色の変化が表側だけだったら問題ありませんが、裏側も変色しているようであれば病気の可能性が高く注意する必要があります。
仮に病気でないとしても裏側も変色している場合は枯れている可能性が高いため、変色した葉っぱを取り除く方が良いかもしれません!
写真はこれからの時期に発生しやすい「赤焼病:あかやけびょう」という病気になります。
葉の表側も裏側も変色しているのが分かると思います。
他の炭疽病・輪斑病・もち病など病気に関しても葉っぱの表と裏両方に変色が見られますね。
裏側も変色している場合は病気の可能性が高く、この場合はすぐに葉を取り除くことが重要です。
病気になった葉っぱは元に戻る事はありません
逆に伝染源となり周辺の葉っぱへ病気を広げる場所になってしまうため、病気の伝染を防ぐためには取り除くことが重要になるのです!
特にこれからの時期には上の写真の「赤焼病」という病気が発生しやすい季節になります。
病気を発病した葉っぱから周辺に感染が広まる傾向が強く、場合によっては春に伸びるはずの芽も病気でダメになってしまう事もあるため注意が必要です。
赤焼病は葉の表側だけでなく裏側も同じように変色し、葉の脈(葉脈)にそって変色が広がる特徴があります。
葉っぱの裏側をチェックすれば判断できるため、葉に変色が見られたら表側だけでなく裏側も確認してください。
最後に…
一見病気になっているように見えて実は生理的な変化だったり、逆に病気だったりする事もある葉っぱの変色。
生理的なものであれば問題ないですが、病気の場合は速やかに対処する必要があるためよく観察することが重要になります!