日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

菜種粕かおる配合肥料

こんばんは。

今日は一日を通して曇り空。気温はそれほど上がりませんでしたが風も弱くとても蒸し暑かったです。昼間に極わずかな時間でしたが直射日光が届くときがあり、その時は一気に体温が上がるような感覚になりましたね。

気温的には今日よりももっと高い日がありましたが、暑さに関して今年最もヤバいなと感じたのは今日のその時でした。

 

明日からは再び晴れ予報となってくれているため、風さえしっかり吹けば過ごしやすいのではないかと思っています。

ただ気温は高い状態が続いていますし、高温の警戒情報も出ている?ようです。熱中症を中心に体調管理には気を付けて過ごしたいですね。

 

菜種粕主体の肥料

今回の施肥作業で使用する肥料は有機主体の配合肥料です。ブレンドされている有機質の中では菜種粕が最も多く、菜種粕独特のにおいが結構する肥料になります。

「菜種粕を肥料として与えるとお茶の香りが良くなる」という先人たちの体験談を聞くこともあるため、菜種粕は適正な範囲内で積極的に使用していきたい資材になりますね。

 

なお今は地域で共通の肥料を使用しているため、単肥(ブレンドせず単一の原料のみを使用した肥料)の使用は無いのですが、将来的にはまた改めて小規模な面積で肥料の試験などもしていきたいです。

 

匂いと農業

有機系の肥料は匂いが強い物が多いです。その匂いに関して人ぞれぞれ感じ方が違うと思いますが、匂いの強さに関しては強い傾向にあります。

 

そのため、施肥作業をしていると「住宅近くに畑を持っている方は周囲への配慮が大変だろうな…」という感覚になりますね。

上河内地区では茶畑のほとんどが山の斜面にあるため住宅のある場所と距離が離れています。一部住宅近くにも畑はありますが茶業関係者が多いですし、地域の主産業でもあるため多少匂うことに関して理解して頂いているでしょう。

そのため周囲の人との関り的には農業を行いやすい場所であると思っています。

 

ただ茶畑に限らず住宅地近くの畑、それも畑を宅地造成し近年住宅が立ち並ぶようになったような場所だとトラブルなどもあることでしょう。

施肥であれば常に匂いを発するわけではありませんが、土地を利用する産業という性質上、周囲の方の理解が必要になると思います。

 

配慮したり理解するような関係を作り上げていくことが大切、でもそれはなかなか大変なことなのでは…と思った秋の施肥作業一日目です。