日々お茶暮らし  茶農家のブログ

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ミツバチを飼うなら原則提出『養蜂飼育届』

こんばんは。

今朝の上河内地区は気温がやや高かったことが影響し、霜が降りず朝露で濡れた状態の朝を迎えました。この時期であれば連日霜で真っ白くなるため、露で降りるのは珍しいですね。

 

体感的にはそこまで暖かくなったような印象は受けませんでしたが、手元の温度計を見ると2℃程度であり数日前までの氷点下の気温と比べると確かに上がっています。

 

 

養蜂飼育届の提出

養蜂飼育届は、ミツバチの飼育状況などを確認するために年に一度提出する届出になります。内容としては飼育している方の情報と現在飼育している場所と群数。今後予定している飼育場所と群数、そして前年に蜜やロウを採取した場合はその生産量や消費方法になります。

これを年に一回提出するのです。

 

なおミツバチは家畜であるため管轄は家畜衛生保健所になるのですが、島田市が養蜂飼育届の取りまとめを依頼されている関係でこのような資料を送付してくれています。この点に関しては地域によって違いがあると思うのでご注意ください。

ちなみにですが養蜂飼育届はミツバチを飼育している方、飼育する予定のあるほぼ全ての方が提出する必要のある届出になります。

 

提出しなくても良いのは果樹や果菜類の花粉交配用のみにミツバチを借りて使用するようなケースです。また密閉空間での飼育の場合も必要なしとされているようですが、こちらに関しては当てはまるような方はいないと言って良いレベルだと思います。

 

趣味なのか事業としての取り組みなのかやミツバチの種類(西洋ミツバチ・日本ミツバチ)は問わず、趣味で一群のみの飼育であったとしても届出は必要です。そのため、養蜂飼育届の提出はほぼ全ての人が行う必要のある事であると言えます。

 

そしてこの養蜂届は、やった方がよいものではなく必要とされているものになります。私個人としては、少なくとも罰則を受けたというような情報を見聞きしたことはありませんが、ミツバチは一応家畜に分類される生物であり感染症などもあるため、提出はしっかりと行うべきだと思います。

(現状、趣味でミツバチを飼っている多くの方は提出していないと思われますし、そもそも養蜂飼育届の存在そのものを知っていない可能性もあると思うので…)

 

なお、養蜂飼育届の提出方法は各都道府県によって違います。そのためインターネットで「養蜂飼育届」「都道府県名」あるいは「市区町村名」で検索し調べるのが良いと思います。また窓口的には家畜保健衛生所や農業振興課などになるため、こちらに問い合わせるのが良いでしょう。

 

ルールとモラルを守って

近年、養蜂へ取り組む方が増えているのか道路わきにミツバチの箱を設置してあるのを度々目にします。しかし、そのなかには上から落ちてくる危険性のある場所に無理やりおいていたり許可なく無断で設置してあるものもあります。実際、うちでもそのようなことがありました。たぶん、そのような方は養蜂飼育届の提出も行っていないでしょうね。

 

ミツバチを飼いたい気持ちは分かりますが、それでも最低限守るべきことはあるでしょう。巣箱の設置も普通に声をかけてくれれば許可しますし、何なら良さそうな場所もお教えすることが出来ると思います。しかしながら、一切の声掛けなどもなくいつの間にか無断で設置されているような状態であったため、近年の趣味養蜂の拡大などにはあまり良い気持ちにはなりませんね。

なおその巣箱は現在では壊れてバラバラになりつつあります。見回りなども一切行わなかったのでしょう。ただ、うちの所有物ではないため勝手に処分することは出来ません。

 

ミツバチを守ろうという機運が一部で高まっているような印象も受けますが、どのような想いを持っているにしろ最低限のルールとモラルは守ってほしいものです。