日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

ミツバチを飼うなら必須の届け出 養蜂届の提出について

今日は午前中を中心にまとまった雨が降りました。

まるで台風がやって来たような降り方でしたね…。風も強く、道路などには木々の枝葉が落ちている事でしょう。

 

明日は側溝に詰まった落ち葉や道路に落ちている枝を拾ったり、掃除から1日がスタートしそうです。

 

ちなみに、お昼頃にはみるみる天気が回復し、この時期とは思えないような暖かさになりました。

さらに今シーズンは平年よりも暖かい日が多いため、真冬になってもミツバチが活動することがあります。今日も日が当たり始めると共に、巣箱から何匹も飛んでいき花を探しているようでした。

 

昨年の初夏に巣箱に住み着いてくれたのですが、今年も1年飼育していくためには必ず届け出を出す必要があります!

 

今回は、ミツバチを飼育している場合、あるいはこれから飼育を始める場合に必要な「養蜂届」について投稿したいと思います。

 

 

ミツバチの飼育は畜産

現在はミツバチがもたらす環境への役割などから、ミツバチの飼育に注目が集まっています!

 

東京の都心部でも屋上に巣箱を設置し飼育している例がありますね(^^)/

それほどミツバチ飼育への注目が高まり、さらに都会だけでなく田舎でも道沿いに巣箱が設置されているのを見ることが多くなりました。

 

事業として行っている方も多いと思いますし、趣味で取り組んでいる方も多いことでしょう…。

 

しかし、ミツバチの飼育は畜産業に当てはまります。

たとえ趣味であっても、たとえ巣箱1箱分であってもです。

 

あまり知られていませんが、ミツバチにも病気があり注意する必要があります。

ミツバチ同士で伝染し、感染が広がる可能性があるため、届け出を提出する必要があるのです。

 

 

養蜂届

ミツバチを飼育している場合、あるいは飼育を始めようとするときは、『養蜂届』というものを提出する必要があります。

これは法律で義務付けられたもので、違反した場合は罰則もあるようです。

注意する点は、たとえ趣味で行う場合であっても提出する必要があることです。

 

※提出しなくていいのは、大学などの研究機関が密閉空間で飼育する場合と作物の授粉用として限られた期間飼育するだけの場合らしいです。そのため、ほとんどの人は養蜂届を出す必要があります。

 

ちなみに、各都道府県ごとに養蜂届の提出先は違っているため、「都道府県名+養蜂届」で検索し提出先を調べたり、様式を手に入れる必要があります。

 

養蜂届は現在飼育している群れと、今後の計画を書きます!

おかのや農園では現在1群のミツバチを飼育しています。

そのため、上の欄には巣箱を設置している場所(飼育場所)を記入。飼育蜂群数は「1群」と記入します。

 

続いて下の欄は、今年のミツバチの飼育計画についてを記入します。

新しく飼育を始める場合、飼育する群れを増やす場合、新しい場所で飼育を始める場合が当てはまりますね!

 

飼育する場所は番地までしっかりと記入、飼育蜂群数は設置する巣箱の数を書きます。

今年は同じ場所で新しく2群増やそうと計画しているため、その旨を書きました(^^)/

 

 

養蜂届を出すメリット

昨年の飼育でも養蜂届を出しましたが、この届出を出すとイネの防除計画(ラジコンヘリなどでの)が送られてきたり、講習の案内が届いたりしました。

 

おかのや農園のある地域では、イネの栽培は行われていないため防除計画は関係ないのですが、このようなメリットもあります。

 

届を出すために手数料などは必要ありませんし、必要なのは送るための切手代と封筒・紙の代金のみです!

 

法律で義務付けられているため必ず提出する必要がある書類ですが、それなりのメリットもあります(^^♪

面倒くさがらずに出す必要がありますね。

 

ちなみに飼育する群れの数が多かったりすると指導が入る場合があります。そのような場合は、その指導に従う必要がありますし、もし伝染病が発生した場合は報告する義務もあります。

 

趣味で取り組み始める方も多いと思いますが、畜産業の一種なのでルールをしっかりと守る必要があるのです。

 

 

養蜂をめぐるトラブルも

養蜂に注目が集まる一方で、トラブルも発生することがあります。

実際に体験した訳ではありませんが、ミツバチが住んでいる巣箱を盗んでいく不心得者もいるみたいですし、私有地に無断で巣箱を設置する人もいます。

 

私有地への無断設置は、私の地元でも現在進行形で起きてきます…。

なかには、地主さんが設置した巣箱を蹴飛ばしたり破壊し、自分の巣箱を設置する人もいるため、怒りを感じますし非常に困る行為です。

 

ルールとマナーを守って、気持ちよくミツバチの飼育をしていきたいものです…(>_<)

 

 

まとめ

養蜂届はミツバチを飼育する時には、ほぼ必ず提出する必要がある書類です。

たとえ趣味で行うだけであっても、1群だけであっても、日本ミツバチだろうと西洋ミツバチであろうと必要になります。

 

都道府県で提出先が異なっているため、まずは「都道府県名+養蜂届」で検索し、色々と調べてみることをおすすめします。