日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

早生品種の一部区画で芽が動き始めました

こんばんは。

今日は午前中を中心にまとまった雨が降りました。ザーザー音を立てて降るような雨であり、短時間ながら雨量はそこそこあったと思います。

 

今年の春は今のところ1週間から10日に1回程度は雨が降るような状態となっています。いくら暖かくなろうとも雨が少なければ植物の生長は抑えられるので、恵みの雨になっている事でしょう。

 

週間天気予報を見ると今後も晴れて、時々雨が降るような予報が出ています。

気温も今のところ冷え込みがやって来そうな気配もないので、目を離していると一気に植物の生育が進んでいそうです。

 

あまり順調に育ってしまうと逆に春の遅霜の影響が出ないか心配になりますが、こればかりは天候が決める事なので何かあったとしても仕方がないで済ますしかありません(出来る範囲で対策などは行いますが)

遅霜などの被害や影響が出ない事を祈りつつ、順調な生育に期待したいと思います!

 

おおいわせの芽

我が家のお茶の木で最も早く萌芽するのは早生品種の「おおいわせ」です。

「やぶきた」と比べて1週間から10日は早く萌芽しますね。ただその分、霜や冷え込みの影響を受ける事が多く、ほぼ毎年大なり小なり芽の生育に影響が出ています(-_-)

 

一番茶の「おおいわせ」はお茶のシーズン初日に収穫し一番初めに加工します。機械の調節や葉を通した状態で掃除を行うためであり地味に重要な役割を持っていますね。

出来たお茶は販売したり飲むこともほぼ無く畑へ還すため、勿体ないように思うかもしれません。しかし、一番茶の初日は手摘みしか行いませんしその後数日は手摘みが主となるため、一番茶シーズンのことを考えると無駄では無く必要な事となります。

 

そんな「おおいわせ」ですが、道端の比較的暖かい場所ではすでに芽が動き始めていたのが確認できました。

ただし芽が動き始めているのはほんの一角。

早生品種なので萌芽自体が早いのですが、道路の近くと言うことで夜も保温される一部分だけ芽が動いております(^^)/

ただ、早生品種とは言えさすがに早いなとは思いましたね。

 

もちろん、道路から少し離れればまだ膨らみ始めたくらいの状態となっています。

萌芽が始まるまではまだ10日以上の時間が必要になるでしょう。ただ近年は、3月下旬になれば萌芽しているのでもうすぐそこまでお茶の季節がやって来ている事は確かです。

なお横の「やぶきた」はこのような状態。「おおいわせ」と比べるとまだまだ芽が硬いですし、動き始めたおおいわせの芽と比べると一目瞭然で小さいですね。

 

もう間もなく芽が本格的に動き始め、萌芽へと向かう時期がやって来ます。そうなる前に、シカなどに荒らされた箇所の手直しを完了させたいですね。

一部区画で肥料の試験

こんばんは。

今日は一日を通して曇り空となりました。今にも雨が降り出しそうな状態にもなりましたが、今のところ降ってはいません。

 

しかし、明日は午前中を中心に雨が降る予報が出ています。今年は今のところ適度に雨が降ってくれているためとても有難いですね。水分は生長するために欠かせないものとなりますし、栄養分を吸収するためにも必要なので、春先の雨の降り方により一番茶の出来が大きく左右される事もあるのです。

 

3月の上旬には春の肥料まき2回目とそれに伴う浅耕作業を行いましたが、一部区画では肥料の試験を行ってみる事にしました。今回はそのことについて投稿していきたいと思います。

 

肥料の試験

こちらの畑は谷底にある畑の一角になります。谷底という事で日当たりが悪いのですが、この区画に関しては一段と日の辺りが悪く、川も近い事で病気が出やすかったり収穫量が少なかったりしていました。

品質などにバラつきが出ないように上河内地区内では共通の肥料設計でお茶の木の管理を行っています(施用量は微妙に変えたりしますが)

しかし、こちらの区画ではその設計だとオーバースペック的な感じになっているので、今回から独自に肥料の試験を行ってみる事にしたのです。

 

内容としては使用する資材の試しや施用時期による生育の違いなどを検討していきます!

 

まずは鶏ふんの使用から

お茶は新しく伸びた芽を収穫する作物になります。野菜で言えば葉物野菜になりますね。そのため、肥料の主要な三成分の中でも窒素を最も重視しています。

 

もちろん、窒素をただ多く与えれば良いわけではありませんし、逆に少なすぎるのも良くありません。葉っぱや芽という体の一部を奪っているので、その部分に使われた栄養分、頂いた養分は還すような形で施肥設計をつくっています。

 

またお茶の場合は窒素成分だけではなく微量要素も重要です。そこで、肥料の試験の第一段階として鶏ふんの使用の検討から始める事にしました。

鶏ふんは牛ふんなどと比べて窒素成分が多く含まれている特徴があります。また、マグネシウムも豊富だとされていますね。値段も安いので有難いです。

そのため成分的には悪くないのですが、土の酸度を上げる特徴もあるため大量に施すのはNGでしょう。また肥料成分も即効性があるため、一度に大量に施すと流亡や根っこへのダメージを与えるなどの可能性も考えられますね。

 

今回は、まずは春肥に当たる肥料と夏の石灰資材を鶏ふんに変えてみて様子を見ようと思っています。求める効果は、窒素成分や微量要素の補給そして土の酸度調節です。

 

今では本当に様々な肥料が販売されているので、まずは色々試しながら生育を確認していきます。そして最終的により良い施肥設計をつくれるようにしていきたいですね。

土づくりはすぐに結果が出るものでは無いので時間がかかるのは確実ですが、ゆっくりでも色々と試してきたいと思っています。

シイタケの収穫と花粉症について少し思ったこと(完全な私事)

こんばんは。

今日は午前中に藤枝市の方に行ってまいりました。理由は親戚の方が所有する木の剪定を行うためです。

菜の花などが咲き春らしい光景を良く目にしましたね。

やはり私たちがいる上河内地区は山間部という事で、若干気温が低くなっているのでしょう。季節の進みも2週間近くずれがあるかもしれません。

 

そんな午前中ですが、木の剪定をしているとクシャミがそこそこ出ました。花粉症によるものだと思いますが、今シーズン一強い症状だったので少し驚きましたね。

地元の方がより山なので花粉症の症状が出そうなものですが、街にいた時の方が症状が強く出たことが印象に残っています。

 

この違いは何なのか、花粉以外にも花粉症の症状を強くする何かがあるのか、ふと疑問に思いました。

 

シイタケの収穫と食害防止

原木シイタケも徐々に大きくなり、本日その一部を収穫しました!

昨年はほだ木の置き場所を変えた始めの年であり、菌糸の周りも良くなっている事が予想されたためたくさんの収穫を期待しておりました。が、シカなどの食害を受け収穫は限られたものとなってしまいましたね(-_-)

 

ネットなどで対策をしたので今年は大丈夫だろうと思っていましたが、食害を受けている痕跡も見られました。

周囲をネットで囲っているのですが、どうやら飛び越えて入ってきているようです。そこそこ高さのあるネットなのですが…。

 

今後より高さのあるネットに張り替えることは行おうと思いますが、とりあえずで今はほだ木の方に直にネットを被せ食害を防ごうと思います。

今年はシイタケの発生が多そうです。

生のままでは食べきれないのは確実だと思うので大半は干しシイタケにする予定。あとは食害を逃れどれだけ収穫をすることが出来るかにかかっております。

 

なお、以前は山の中で普通にほだ木を置いておりました。

ネットなどは一切使用しておりません。そのような状況であっても食害を受ける事は無かったので、やはりここ数年間で状況が大きく変わって来てる事は確実だと思われます。

お茶の木と柿の木

こんばんは。

今日は未明の雷雨により寝不足となり、何となく疲れがずっとあるような一日となりました。

 

雨が降り出した時間は分からないのですが、深夜の1時か2時頃に非常に強い雨音や雷で目が覚めてしまい寝不足となりました。

昨年の台風15号を彷彿させる降り方でもあったので怖さもありました。

 

ただ強い雨となったのは限られた時間。朝になってから家の周りや畑、身近な山林などを確認しましたが今回の雨により被害が出ているのは確認できませんでした。

ただ、雨により道路わきの落ち葉などが流され所々にまとまった状態になっていました。車で走る際などに邪魔になると思うので掃除を行う必要はありそうですね。

 

今日も少しですが道の掃除を行いました。ただ限られた区間しか行っていないので、また時間の余裕がある時に掃除を行いたいと思います。

 

柿の木の芽

作物の出来を他の植物の生育や昆虫などから予想することがあります。お茶の場合だと、他の植物の生育から芽が早くから育つのかそうでないのか、早晩性を考える指標になったりします。

 

例えば、桜の開花が早いと一番茶も早くなると言った具合ですね。

※私の身近では桜が早いとお茶が遅いと言われる事もあります。これは「桜が早く咲く=春先の気温が高い」というとこでお茶の芽の生育も早まるのですが、遅霜の影響を受ける可能性が高まるため遅くなる…という事になると思います。

 

その他にも藤の花が咲く頃と一番茶の収穫時期が同じ頃になるため、藤の花は収穫のサインにもなったりするでしょうか。

 

そしてもう1つ「柿の木」もお茶の木の生育と切り離せません。

お茶の芽が萌芽する時期と柿の木の芽が萌芽する時期はほとんど一緒となります。そのため芽の状態を確認する指標となりますね。

碾茶(抹茶の原料となるお茶)や玉露は一定期間覆いをかけてつくるお茶になりますが、この覆いをかける時期は柿の木の葉っぱの状態から判断する言い伝えもあるほどです。

今の柿の木の芽は若干膨らんで来てはいるものの、まだまだ萌芽するような状態ではありませんね。お茶の芽もこのような状態なので、萌芽まではまだ時間が必要になると思われます。

 

とここまでお茶以外の植物からお茶の生育を考えてきましたが、当然お茶の木の芽を見て判断するのが基本ではあります。

が、自然相手のお仕事となるため他の植物の生育も見ていく事で季節の変化や状況をより感じ取ることが出来ると思っています。

春霞

こんばんは。

相変わらず暖かな日が続いている川根町上河内地区です。今日は昨日以上に気温が上がり、手元の温度計で19℃まで最高気温が上がりました。20℃まであと一歩です。

 

このような暖かさがやって来る事は決して珍しい事ではないと思います。

ただ暖かくなったり寒くなったりを繰り返すことが多く、暖かさが続く事に関してはやはり珍しいのではないでしょうか。

 

昨年も早い時期から暖かい日が続き、寒の戻りもほとんどありませんでした。

寒の戻りで霜などが降りると厄介なので、今年も昨年のようになって欲しいものです。

 

春霞

お茶の木は確実に活動を始めていると思います。

ただ、主に動いているのは地下部です。少し新しく根を伸ばしたり栄養分や水分を積極的に吸収し始めた頃であり、まだ地上部に関してはそこまで大きな変化は見られません。

 

僅かながらに芽も膨らんでいるとは思いますが、変化が分かりやすくなるのはもう1週間か2週間先の事になるでしょう。

今日は花粉や湿気などの影響があるのか景色がかなり霞んでいました。

今夜から明日にかけては雨も降るようですし、植物の生育にとって気温・日差し・水分と申し分なしの状態となります。気温が高めで日射しがあっても乾燥していれば生育に支障が出てしまうため、今回の雨も恵みの雨となってくれる事でしょう。

暖かすぎてお茶の生育が心配になるこの頃

こんばんは。

今日は手元の温度計で最低気温が3℃、最高気温は18℃となりました。寒暖差がなかなか堪えます(^^;)

 

空は良く晴れていてしっかり日射しが届いたため、今日も気温の数字以上に暖かさを感じる一日となりました。

 

まだ冷え込む日が欲しいです

最近は暖かく平年よりも気温が高い日が続いています。

ここまで暖かいと多くの植物で生育が進む事でしょう。雨も適度に降り土には十分な水分が含まれていますし、真冬の頃のように日照時間も短くなく、生育が進まない理由がありません。

 

ただここまで暖かく生育が進む条件がそろっていると、今後寒波などがやって来て冷え込んだ場合、大きなダメージを受ける可能性があります。そのため、気温が上がるのが早い年はいつもよりも遅霜や冷え込みが心配になるのです。

お茶の場合も萌芽前の状態であれば、それなりの低温や霜に耐える事が可能です。

しかしながら、萌芽後は耐寒性が弱まるため冷え込みにより生育が抑えられたり、霜が降りると芽が凍ってしまい枯れてダメになることもありますね。

4月中に霜が降りる可能性は十分あり得るので、早い時期から生育が始まると霜などの危険性が高い期間に長く当たるため心配になります。

 

もちろん、萌芽前の状態でも冷え込みがあると生育が抑えられたりします。

しかし、完全に芽が凍ってダメになることはそうそうありません。ある程度寒さや冷え込みがあり生育が抑えられた方が遅霜が降りる可能性のある期間が短くなるため、この時期としてはある程度冷え込みがあり生育が抑えられている方が安心できるのです。

 

今のお茶の芽はまだ小さい状態。

萌芽間近となるとツクツクしてもっと存在感を放つようになります。そのような状態になると霜や冷え込みへの耐性が弱くなるので、冷え込みが来るなら今のうちにして欲しいと思うこの頃です。

今年も白い塊が育っていました

こんばんは。

今日の日中は暖かいというよりも暑いと感じました。手元の温度計での最高気温は18℃。数字的にはそこまで高くないようにも思いますが、日差しがしっかりとあったこと風も穏やかだったことから体感的には正直暑く感じました。

 

ここまで暖かいとお茶の木の生育も進むと思います。そのため、春先の遅霜が非常に心配ですね。

 

4月になっても冷え込む日はありますし霜のリスクは0にはなりません。対してお茶の芽は生育が進むごとに寒さへの耐性が低下するため、生育が早く進むと寒波がやって来た時などに霜に当たるリスクが高まると言えます。

そのため、早い時期から暖かく生育が進むのは心配になるのです。

 

そんなことを考えつつ、浅耕作業をしっかりと終わらせた1日でした。

 

菌糸の塊「ハンペン」

肥料まきそして浅耕作業という事で、主に土に関わる作業を行っているこの頃。土にちなんで、今年も白いアレをご紹介したいと思います。

通称ハンペンと呼ばれる菌糸の塊です。

刈り落としたお茶の木の枝葉をまきこむような形で菌糸が生長しこのような状態になっています。

一応年中姿は確認できるのですが、気温の低い時期に菌糸が伸びる傾向があるようなので、冬からこの時期にかけて存在感が増してきますね。

昨年大きく育ったものをいくつかに分け畝間や茶株内に入れておいたのですが、その効果があったのかハンペンの個数は増えたように思います!ただ大きさに関しては昨年見つけた物よりも大きなものはありませんでした。

 

土の中で働いてくれている微生物はこれだけではありません。ですが、その一部がこのように目に見える形で出てくると何となく面白さを感じます!