日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

一部区画で肥料の試験

こんばんは。

今日は一日を通して曇り空となりました。今にも雨が降り出しそうな状態にもなりましたが、今のところ降ってはいません。

 

しかし、明日は午前中を中心に雨が降る予報が出ています。今年は今のところ適度に雨が降ってくれているためとても有難いですね。水分は生長するために欠かせないものとなりますし、栄養分を吸収するためにも必要なので、春先の雨の降り方により一番茶の出来が大きく左右される事もあるのです。

 

3月の上旬には春の肥料まき2回目とそれに伴う浅耕作業を行いましたが、一部区画では肥料の試験を行ってみる事にしました。今回はそのことについて投稿していきたいと思います。

 

肥料の試験

こちらの畑は谷底にある畑の一角になります。谷底という事で日当たりが悪いのですが、この区画に関しては一段と日の辺りが悪く、川も近い事で病気が出やすかったり収穫量が少なかったりしていました。

品質などにバラつきが出ないように上河内地区内では共通の肥料設計でお茶の木の管理を行っています(施用量は微妙に変えたりしますが)

しかし、こちらの区画ではその設計だとオーバースペック的な感じになっているので、今回から独自に肥料の試験を行ってみる事にしたのです。

 

内容としては使用する資材の試しや施用時期による生育の違いなどを検討していきます!

 

まずは鶏ふんの使用から

お茶は新しく伸びた芽を収穫する作物になります。野菜で言えば葉物野菜になりますね。そのため、肥料の主要な三成分の中でも窒素を最も重視しています。

 

もちろん、窒素をただ多く与えれば良いわけではありませんし、逆に少なすぎるのも良くありません。葉っぱや芽という体の一部を奪っているので、その部分に使われた栄養分、頂いた養分は還すような形で施肥設計をつくっています。

 

またお茶の場合は窒素成分だけではなく微量要素も重要です。そこで、肥料の試験の第一段階として鶏ふんの使用の検討から始める事にしました。

鶏ふんは牛ふんなどと比べて窒素成分が多く含まれている特徴があります。また、マグネシウムも豊富だとされていますね。値段も安いので有難いです。

そのため成分的には悪くないのですが、土の酸度を上げる特徴もあるため大量に施すのはNGでしょう。また肥料成分も即効性があるため、一度に大量に施すと流亡や根っこへのダメージを与えるなどの可能性も考えられますね。

 

今回は、まずは春肥に当たる肥料と夏の石灰資材を鶏ふんに変えてみて様子を見ようと思っています。求める効果は、窒素成分や微量要素の補給そして土の酸度調節です。

 

今では本当に様々な肥料が販売されているので、まずは色々試しながら生育を確認していきます。そして最終的により良い施肥設計をつくれるようにしていきたいですね。

土づくりはすぐに結果が出るものでは無いので時間がかかるのは確実ですが、ゆっくりでも色々と試してきたいと思っています。