日々お茶暮らし

お茶で有名な川根地域でお茶づくりをしている茶農家のブログです

お茶の病気① 炭そ病

おはようございます。

北海道で大きな地震があり

広い範囲で大きな被害となっていることに

とても衝撃を受けました。

被害を受けた方々にお見舞い申し上げます。

 

西日本の豪雨災害に関西に大きな被害を出した台風21号、

そして北海道での大規模な地震

今年は全国の至る所で災害が発生しているように感じます。

 

台風などの進路は予想されていますが

災害はいつどこで発生するのか、全く分かりません…。

災害は決して他人事ではなく、誰にでも襲い掛かってくるものだと

自覚することが大切だと改めて思いました。

 

お茶の病気

台風の通過後、2日間は晴れて良い天気になりましたが

一昨日からは天気が一転…。

1日を通して雲が広がり雨も降ったり止んだりを繰り返しています。

 

お茶を栽培している場合、長雨になると心配になるのが

日照不足と病気の拡大、作業の遅れなどです。

 

特に問題となるのが病気の拡大で

長雨や湿度が高い状態が長く続くと

病気が広まっていってしまいます。

 

今回はお茶を栽培していると必ず発生する

炭疽病(たんそびょう)』

という病気について投稿します。

 

まず最初に誤解をしないで欲しいのが

炭疽症”とは全く違うということ…!!

炭疽症、炭疽菌

人と動物共通の感染症生物兵器として開発されたこともある

とても恐ろしいイメージを私も持っています。

 

お茶の病気である『炭疽病』と感染症の”炭疽症”…

どちらも同じ炭疽という字を書きますし

読み方も全く同じです。

しかしこの2つは全く違うものなので

当然、お茶の炭疽病が人間に影響を与えることはありません!

ご安心ください(^^)/

 

繰り返しになりますが

お茶の炭疽病≠感染症炭疽

です。

原因となる菌が全く違うものなので

この点だけは繰り返し書かせて頂きましたm(_ _)m

 

では本題、

お茶の炭疽病について書いていきます。

この病気はカビの仲間であり様々な植物に感染します。

お茶の場合では感染すると葉の一部が茶色くなり

枯れて行ってしまいます。

 

感染が広まるとたくさんの葉が茶色くなるため

遠目でもはっきりと分かるほどになります。

 

このように一部が茶色くなります。

 

健康な状態の葉の中に一部でもあると

ちょっと目立ちますね…。

 

正直に言うとこのような病気の内容を投稿するのは

ちょっとお恥ずかしい所です(^_^;)

しかしこの炭疽病という病気は

お茶を栽培している以上、必ず発生するものです。

 

お茶の品種によってたくさん発生したり、少しだったりと

炭疽病に対しての強さは違いますが

どんな品種でも必ず少しは発生すると思います。

 

ではなぜ長雨や湿度が高い状態で病気が広がるのか、というと…

それは病原菌がカビの仲間だからです。

 

カビというとお風呂場であったり

湿度の高いジメジメした所に発生するもの

というイメージがあると思います。

 

植物は種などで増えたりしますが

カビの場合は「胞子」で増えます。

炭疽病の胞子は雨粒などの水滴で飛散し

きれいな葉に付着、感染してしまいます。

 

そのため長雨となると胞子が飛散しやすくなり

病気が広がる可能性が高まってしまうのです…。

これは炭疽病だけでなく

他のお茶の病気でも当てはまるものが多いです。

 

しかしお茶の樹が育ちやすい環境は

雨がある程度降り温暖で乾燥しない地域です。

お茶が育ちやすいと同時に

病気に感染しやすい環境も

整ってしまっていることになります。

 

健康な茶の樹になるように栽培管理をしている

岡埜谷農園、上河内地区では発生量は少なく抑えられているものの

雨が多く霧が発生し品質の良い芽や葉に育つ

という長所が、病気の面では裏目に出てしまい

発生をゼロに防ぐことはできていません。

 

そして今後も発生をゼロに抑えることは

絶対にできないと思います。

農薬を「これでもか!!」というほどバンバン使えば

もしかしたらできるかもしれませんが

そのようなことは絶対にしたくありませんし、

作られたお茶も飲みたくありません!

 

発生を完全になくすことはできませんが

病気に感染しても蔓延しないような

健康で強いお茶の樹を育てる努力は

今後もしっかりと続けていきます。