日々お茶暮らし

お茶で有名な川根地域でお茶づくりをしている茶農家のブログです

お茶の樹の内部はどうなってるのか…? お茶の樹の断面を解説

お茶の樹、お茶畑と言うと、見たことのある方は緑色をしたかまぼこ型の畝がならぶ光景を思い浮かべると思います。

こんな感じですね(^^;)

 

目に見える部分は緑色の新芽が伸びていたり、葉っぱがあったりするため、全体が緑色に見えます!

 

では、この内部はどのようになっているのでしょうか…?

 

 

お茶は、草ではなく樹、つまり樹木です。

そのため、太い枝もありますし、幹となるような部分もあります。

 

しかし、樹の様な太い枝は通常では見ることが出来ません。

お茶の樹だと言われても、「樹」であるのかどうか…ちょっぴり分かりにくいですね。

 

今回は、お茶の樹の内部がどのようになっているのか…?

実際の写真を使用して説明したいと思います(^^)/

 

 

お茶の樹の断面

昨年末頃に、お茶の樹の手入れをしやすくしたり、車を停めるスペースを作るために、お茶の樹の一部を扱ぎました。

 

その際、お茶の樹の内部がどのようになっているのかが、ハッキリと分かる断面が出来ました!

根元付近から芽が伸びている所まで、枝の伸び方、太さの違いがハッキリと分かります。

 

根元付近は太い枝があり、枝分かれするように上へ上へと伸びています。

 

そして緑色の葉っぱは、実は樹の内部にはほとんどなく、お茶の樹の表面数㎝にしかありません!

お日さまの光を無駄にしまいと、日の当たる部分には葉っぱが茂るので、お茶の樹の内部が見えないのです。

 

 

分かりやすくイラストにするとこのような感じです。

土の中には、隅々まで根っこが伸び、たくさん枝分かれさせ枝を伸ばし、葉を茂らせます。

 

ちなみにお茶の栽培では、葉っぱがある厚さ、葉っぱの層を『葉層(ようそう)』と言います。時期にもよりますが、葉層の厚さは約10㎝ほどです。

 

お茶の樹は、土から吸収した養分、自ら光合成で作りだした養分を、主に葉っぱに蓄えます。(根っこや枝部分にも蓄えますが、葉っぱに蓄える量は多いです)

 

蓄えた栄養を使って、春に新芽を(一番茶)伸ばすので、栄養を蓄えた葉っぱ・葉層を守ること、作ることが、お茶の栽培のポイントとなります(^^♪

 

 

長年の栽培で…

お茶を栽培していると、ナラシや浅刈り・深刈りという葉っぱや枝を刈り落とす作業を行います。

ちなみに、上河内地区では、一番茶・二番茶で収穫する茶葉の量よりも、ナラシなどの作業で刈り落とす茶葉の量の方が多いです。

 

大量に刈り落とした葉っぱは、地面へ積もり、1~2年ほどかけてフカフカの土へと変化していきます。

 

土づくりやお茶の品質を高めるために一役買っているのですが、刈り落とす量が多いので、少しずつ地面の高さが上がっていきます。

 

そのため、下の方の枝が時間の経過とともに、地面に埋もれることがあるのです。

地面に埋もれたり、接触した枝からは根っこが新たに伸びることもあります。

 

イラストにするとこのような感じになります↓

より水分を吸収したり、土の中の栄養分を吸収しようとするのでしょう!

 

また、お茶の樹は根っこや太い枝の一部分さえあれば、再び根っこを出し、芽を出すことがあります。それほどに、生命力の強い木なのです。

 

 

普段は見えない樹の内部…

根元付近から葉っぱがある部分まで、お茶の樹の断面をしっかりと見たのは、私も初めてでした!

 

中切りという作業では、お茶の樹を大胆にカットするため、樹の内部を見ることも出来ますが、葉っぱの部分などは刈り落としてしまっています。

これでは「断面」とは言えないですね…。

そのため、通常であればお茶の樹の断面を見ることはできません。

 

しかし、お茶の樹は「樹」であり、緑色の葉っぱの下には何本もの枝、太い枝があります。

普段は緑色の葉っぱに隠れ、見ることはできないのですが、樹らしい枝ぶりをしているのです。

 

 

お茶の樹は、上の写真のように大胆に切ってしまう作業を行うことがあります。

現在は、『浅刈り』と言う作業を行っているのですが、この作業を説明するには、お茶の樹を切る高さが重要になります。

 

今回投稿したお茶の樹の断面を元に、次回はお茶の樹を大胆にカットする「浅刈り」「深刈り」「中切り」「台切り」という4つの作業について投稿したいと思います!