こんばんは。
今日は今シーズンで一番寒い日となりました…。
最低気温は5℃まで下がり、最高気温も15℃ほど。お昼頃でも、冷たい風が吹いたため、かなり寒く感じました。
今後は防寒対策をある程度しないと、体の芯まで冷えてしまいそうです(>_<)
川根地域へ紅葉狩りに訪れる時は、風向きや場所により体感温度がガラリと変わるため、体温調節しやすい冷えない服装を準備することをおススメします!
マシン油の散布
昨日投稿した越冬する害虫について
今回は、実際の作業を投稿します(^^♪
使用する農薬は「マシン油」という種類に分類される物になります。
害虫に付着し気門(呼吸をする所)を塞ぐことで退治する、有機農業でも使用が出来る安全性の高い農薬です。
今回使用したのは「アタックオイル」という名前の物です。
このように容器に入っていて、水に適量を混ぜて(希釈して)使用します。
安全性が高く、価格も安いため非常に使用しやすいのです!
しかし、散布する時に虫に直接付着させないといけないため、上手に散布作業を行わないと効果がありません(>_<)
たとえ散布をしても、害虫に付着しなければ効果なし…
散布していないのと同じことになってしまうのです!
そのため、上手く散布するには技術が必要になります(^^)/
圧力などを調節して…
マシン油は害虫に直接付着しないと意味がありません。
ダニとチャトゲコナジラミは、お茶の葉っぱの裏に住んでいるため、葉っぱの裏にも農薬がかかるようにしなければいけない…という事になります。
もちろん、マシン油だけでなく使用している全ての農薬で当てはまることなのですが…。
※おかのや農園、そして上河内地区ではネオニコチノイド系など「浸透移行性」がある農薬は一切使用していません。
葉っぱの表面にかける分には比較的簡単にムラなく散布できますが、葉っぱの裏に農薬を付着させるのは意外と難しいのです。
圧力を細かく調節したり、散布する時の腕の動かし方、歩くスピードなど…
これらの条件により、上手く散布することが出来るかどうか決まってしまいます。
早く歩きすぎると、葉っぱの裏にかからなかったりムラが出来てしまいます…。
逆に歩くのが遅すぎると農薬のムダ!さらに、お茶の樹の内部に住んでいる「益虫」にも影響を与えてしまう事に繋がることも。
散布のやり方だけで、効果の表れ方はガラッと変わってしまうのです。
そして何よりも、農薬の使用を少しでも減らすためには、農薬の散布を上手く行う事も必要です。
機械の調節や体の動かし方に関しては、畑の状態などに合わせて細かく調節する必要があり、なかなか大変な作業となります。
おかのや農園では、農薬の量を10a当たり300L程度になるように散布しています。
このくらいの量が、少な過ぎないギリギリの量なのですが、今どのくらいの量を使ったのかも意識する必要もあるのです。
最後に
冬に越冬する害虫を退治すると、翌年の春以降に繁殖し増える害虫の数を減らすことが出来ます。
そのため、秋から冬にかけての農薬散布は非常に重要です。
上手く散布することが出来れば、翌年使用する農薬の種類や量を減らすことにもなるため、力を入れて行う必要があります。