晩秋から初夏にかけて行うタマネギ栽培。
今回はタマネギ苗の植え付けについてです。
「苗半作:なえはんさく」という言葉があります。良い苗を作ることが出来れば元気に育つ…。栽培の出来は、苗づくりで半分決まっている!という意味合いの言葉になります。
今回のタマネギ栽培では、農業店で販売されているタマネギ苗を杖付けるため、種から苗を育てることはしません。
しかし、このような栽培方法でも「苗半作」は当てはまります(^^)/
良い苗を選び植えることが出来れば元気に大きく育ちますし、逆にあまり質の良くない苗ではその後の生長にも影響してきます。
特にタマネギの栽培では、このような傾向が当てはまると思うので、植え付けの方法よりも「良い苗を選ぶ」という点を最重要視し行いました!
タマネギの苗
タマネギの苗は50本、100本という束で販売されている事が多いです。
中には、小さなポットに植えられている物もありますが、基本的には束になって販売されている物が多いですね!
根っこはむき出しの状態…。
しかしながら、その後の生長には問題はありません。
逆に根っこの状態を見れるのは、良い苗を選ぶポイントの1つになります。
タマネギの苗を選ぶときは、葉っぱの大きさや色よりも、根っこの多さを一番に確認します。
根っこは少ない物よりも多い物、根っこの本数が多い物を選ぶのが良いですね!
たとえ葉っぱが大きくなっていても、根っこが少ない物…ほとんど付いていない物などは、避けるのをおススメします。
また苗の太さは、バラバラよりもある程度揃っている物が良いと思います。
さらに良い苗を選抜
タマネギ苗を購入したら、植え付け時にもさらに良い苗の選抜を行います。
ポイントとなるのはタマネギ苗の太さです!
左側と右側の苗を比べると、根っこの量、太さが一目瞭然で違うと思います。
根っこがたくさん付いている束を選んだとしても、少しは右側の苗のように根っこの少ない物も含まれているのです。
この場合は、左側の根っこが多く太い苗を優先して植え付けるようにします。
ただし、太すぎる苗はその後の生長に悪影響が出ることもあります。
太すぎる苗は「とう立ち」つまり花が咲く可能性が高まり、とう立ちした場合は品質の良いタマネギに育てくれません。
そのため、大きくてもエンピツほどの太さの苗を植え付けるようにします(^^)/
根っこがたくさん付いていて、エンピツほどの太さであれば、それは最高のタマネギ苗ですね!
最低10㎝ほどの間隔を…
私はタマネギの苗を植える時は、直線に植えるための溝を掘り、苗を並べ、土を被せる方法で行っています。
1つ1つ植穴を掘り、植え付ける方法が基本ですが、この方が短い時間で…しかも楽に行えるのです。
苗の間隔は10㎝程度…。
間隔を空けた方が栄養をたっぷりと吸収でき、大きく育つような印象もありますが、逆に間隔を狭くすることで競い合い大きくなる…という話も聞いたことがあります。
そのため今回は、少し間隔を狭めて10㎝程度で植え付けを行いました。
また、植え付け時に病気に感染することを防止するために、もみ殻を炭した物を撒いておきます。
タマネギは、一旦病気が出ると一気に蔓延してしまうため、病気に対して注意することが重要です。
今回は、植え付け前に根っこ部分の消毒も行い、病気の感染対策を万全にしてみました(^^)/
2018年-2019年にかけての栽培では、病気が多発してしまったため、今回は病気が出ないと良いなと思います。
水はたっぷりと…
苗を並べ、土を被せたら、最後に水やりです!
植え付け後は、土と根っこを密着させるため、たっぷりと水をあげます(^^)/
植え付け時にたっぷりと水をあげる事で、根っこが活着(根っこが土に張る)するのが早まります!
活着するのが早ければ、その後の生長も順調に進むのです。
また、今の時期は空気が乾燥することも多いです。
晴れ・乾燥が続く時は2日から3日間隔で、水やりをすることをおススメします。
根っこが活着すると、新しい葉っぱが伸びてきたり、葉っぱが上を向き始めます。
そのようになれば、水やりを止めても問題ありません。
植え付け後は、葉っぱがクタッとなり、地面に付くことも多いです。
しかし、根っこが活着すると葉っぱが少しずつ上を向いていくため、その過程を見るのはとても面白いです(^^)/
良い苗を選び、植え付け、水をあげれば、タマネギ苗の植え付けは終了です!
その後の管理も非常に重要になってきますが、今後はタマネギが生長していくのをしっかりと見守っていきます。