前回はお茶の種を蒔くための畑の準備について投稿しました。
お茶の種は、蒔いてから半年ほど経過しないと芽が出てきません。
土の中に種がある状態で、雨があまり降らず乾燥してしまうと、発芽する確率も大幅に下がってしまいます。そのため、水持ちが良い土にしてあげる必要があるのです。
畑の準備が終わったら、いよいよお茶の種を蒔いていきます(^^♪
今回はお茶の種まき、お茶の実からお茶の樹を育てる時のポイントについて投稿したいと思います。
種は冷蔵庫で保管
お茶の種を採取した後は、冷蔵庫内で保存します。
一度冬の寒さを経験し、気温が上がらないと芽が伸びてこないのです!
そのため、種を冷蔵庫で保存し、冬が来たと錯覚させます。
そして、蒔くのも気温が低い冬から春先にかけて…。種を蒔くタイミングは気温が低いシーズンにします。
すると、春になり気温が上がると、芽を伸ばそうと動き始めるのです。
また、この時は乾燥しないようにするのも重要!
一旦お茶の種が乾いてしまうと、発芽する確率がガクンと下がってしまいます。
そこで、チャック付きの袋に種と湿らせたティッシュを入れて、乾燥しないように保存しました。
水に沈んだ物だけを…
お茶の種に限らず、野菜などの種を選抜する時も、水を利用する方法があります。
水を入れた容器の中に種を入れ、沈んだ種と浮かんだ種を分ける方法です。
種が充実していれば水に沈み、逆に充実していなかったり問題がある種は沈みません。
少なくとも浮いている種は、蒔いても発芽する確率はとても低いため、使用しません。
沈んだ充実しているであろう種のみを使用します(^^)/
水とバケツなどの容器があれば出来る方法なので、とても簡単に行えます。
充実した種を蒔くのは、種まきを成功させる第一歩となるため、簡単でも大切な工程です。
5㎝の土の布団
水でお茶の種を選抜したら、いよいよ準備した畑に種を蒔いていきます!
種は土の表面から5㎝程度の深さに蒔いていきます。浅すぎると寒さの影響を強く受けてしまったり、乾燥しやすくなってしまいます。
そのため、寒さも土の水分の変化も穏やかになるように、ある程度の深さに種を蒔く必要があるのです。
同じ深さに種を蒔けるように、クワを使って厚さ5㎝分くらいの土を一旦ほかの場所へ移動…。
同じ深さに蒔けるように、土を均しいよいよ種を蒔いていきます。
種と種の間隔は5㎝程度にしました。種の向きなどはあまり気にしなくて大丈夫です!
区画いっぱいに蒔き終えたら、他の場所に移動させておいた土を被せて、種まきは終了です。屋外であれば、水やりは行う必要はありません。自然の雨に全てを任せます!
ムギの種まき
お茶の種まきは、これでOKですが、さらに乾燥を防止するために「ムギ」の種を蒔く事もあります。
何らかの植物が生えていた方が、土が乾燥しにくくなるため、初夏になると枯れる「ムギ」の出番があるのです。
これは、必ず行う必要はありませんが、今回は試してみることにしました(^^)/
ムギの種を土の表面にパラパラと…。
蒔き終えたら、軽く土と混ぜます。
本当に軽く混ぜる程度なので、ムギがちらほらと見える程度でも問題ありません。
逆に深く土と混ぜると、せっかく蒔いたお茶の種が動いてしまうかもしれないため、深くても1cm程度になるようにします。
ムギを蒔いた場合は軽く水をあげます。
ムギが発芽しやすい環境を整えるのです!
ムギが発芽し生長すると、晴天続きでも土が乾燥しにくくなり、メリットがあります。
さらに、お茶の芽が伸びて来るであろう初夏には、ムギは枯れて収穫時期に入ります。ちょうど入れ替わるように、生長していく…そんな感じですね(^^)/
そのため、お茶の種を蒔きその上にムギを蒔く方法は、お茶の種的にも畑を効率よく使用する観点からも適しているのです。
お茶の種が無事に発芽し、芽が出てくるのは早くても翌年の初夏以降…。
芽が出てくるまでには相当な時間がかかりますし、必ずしも発芽するとも限りません。
しかし、翌年の初夏にお茶の種から芽が伸びて来ることを楽しみに、ゆっくりと待ってみたいと思います。