お茶の樹は枝の一部を土に挿し繁殖させる『挿し木』という方法で増やすのが一般的です。
しかし、お茶の樹も植物なので花が咲きますし種もできます。
花が咲くのは晩秋から初冬の頃…。
種も同じような時期に見ることが出来るようになりますね!
実は、昨年の秋ごろに種を集め畑にお茶の樹の種を蒔いていました。
(お茶の種まき)
梅雨入りした頃から蒔いた種から芽が出始め、現在ではたくさんの芽がツクツク出ている状態に…(^^)/
今回は、種まきをして繁殖させたお茶の樹の様子について投稿したいと思います。
続々と芽が出始める
お茶の実を蒔いた畑から芽が出始めたのは初夏の頃…。
最初は片手で数えられるほどの芽しか出てきていませんでした。
しかし、6月の中旬を過ぎた頃から、一気に土から芽が!
続々と芽が伸び始め、土ばかりが目立つ状態だったのが一転しました。
種を蒔くと冬の寒さで生育のスイッチが入り、春になり気温が上がり始めると硬い殻を割り中から根が伸び始めます。
根が数センチ伸びると、次は地上に向かって芽が伸び始めます。
根が出始めてから芽が地上に出てくるまで時間がかかりますし、何よりも種を蒔いてから生育が始まるまでの期間も長いですね!
雨でもち病が発生
芽がたくさん伸び始めたのは6月の中旬以降…。
ちょうど、大雨・長雨のタイミングと重なります。
その影響もあるのか、開いた葉っぱには「もち病」がたくさん発生してしまいました。
葉っぱの裏側が白く膨らむ病気で、多湿な環境が続くと発生が多くなるとされています。
近くにお茶の樹は無いので、どこから病原菌がやって来たのか…ハッキリわかりません。
もしかしたら病原菌は種の時に付着していた可能性もありますし、離れた畑からしぶきに乗って飛んできた可能性もあるのかもしれませんね…。
蔓延すると枯れてしまう事もあるので、数日前にダコニールを散布してこれ以上感染が広まらないようにしました。
個性豊かなお茶の樹たち…
お茶の樹は挿し木で増やすのが一般的で、種で増やす方法はほとんど行われていません!
同じ品種を増やすために、親と同じ性質の樹を増やすことが出来る『挿し木』により苗が作られているのです。
種を蒔いて増やさないのは、お茶の樹は種を蒔いたとしても親と同じ樹にはならないのです!
お茶の樹は自分の花粉では受粉することが出来ません。
授粉して実を付けるためには、自分以外の花粉と交配する必要がある植物なのです。
ただし自分以外の花粉と交配すると、出来る種は親と同じ性質にはなりません。
花粉となる親の性質と授粉する側の性質が半分ずつ混ざり合うため、似ている樹にはなっても同じ樹には育たないのです。
そのため伸びてきている芽を見ると、似ていますが葉の形や色合いなど僅かな違いがあります。
特に白色の葉っぱのお茶は目立ちますね(^^)/
もっと白い物は時々生まれてくるのですが、種を蒔いてみると意外と白い品種が多く出てきました。
実は全て「やぶきた」という品種から種を採って蒔いています。しかし、出てきた芽はそれぞれ個性があるのです!
良い品種を見つけるのは一苦労
種を蒔くと個性が違うお茶の樹が育ちます。
しかし、その中から良い品種を選び出すのは非常に大変な行為なのです!
まずは、土から出てきた芽が全て上手く生育するわけではありません。
例えば病気に弱い物は、病気に感染してしまい自然に淘汰されてしまいますね…。
害虫の被害を受けやすい物もあるでしょうし、いつの間にか枯れて無くなってしまっている事もあります。
特に葉っぱが白い物は光合成を行うことが出来ず、枯れてしまう事も多いです。
新芽は白色でも、充実するにしたがって緑色の葉に変化しないと生き残れませんね(>_<)
さらにお茶に加工した時に美味しくなければ品種としては成り立ちません!
どんなに生育が良くて病気に強いとしても、香りや味が悪ければお茶としての価値はないのです。
逆にどんなに品質が良くても病気に弱すぎたりすると育てるのが難しいですね…。
少し弱い・影響を受けやすい程度であれば、栽培技術でカバーすることが可能ですが、あまりにも病害虫の被害を受けやすいのもNGです。
品種改良は簡単に言えば新しい品種を作り出す行為ですが、品質が良くて育てやすい品種を見つけるのは非常に難しく、さらに非常に長い時間が必要になる技術になります。
最後に…
種から育てたお茶の樹は、親と性質が僅かに違うお茶の樹に育ちます。
そのため、葉っぱの色や形など僅かに違いが生まれるのが面白いですね(^^♪
意外と葉っぱが白いお茶の樹が生まれる確率も高いので、種まきから自分だけのお茶の樹を育ててみるのも面白いかもしれません!