日々お茶暮らし

お茶で有名な川根地域でお茶づくりをしている茶農家のブログです

お茶の樹と環境に優しい緩効性化成肥料を使用

3月も残り僅かに…。

 

今月もニュースは連日コロナウイルス関連のものが報道されていましたね。

 

まだまだ終息する気配は見えず、影響は拡大する一方…。

今後どのようになっていくのか不安に感じることもあります(^^;)

 

少しでも早い終息を願うと共に、なるべく出掛けるのを控えたり、バランスの良い食事や睡眠をとり体調を整えて行きたいと思っています!

 

春は寒暖差が大きい季節で、生活の変わり目でもあるため、体調を崩しやすい時期でしょう…。

体調管理などにはお気を付けくださいm(_ _)m

 

 

芽出し肥の役割

前回は『芽出し肥』を施したことを投稿しました。

今回は『芽出し肥』の役割や使用した肥料について、もう少し詳しく投稿していきたいと思います(^^)/

 

『芽出し肥』はお茶の樹が萌芽するタイミングに合わせて使用する肥料の事です!

 

名前から

「芽を出させるため…」

というような印象を受けますが、実は目的が少し違います。

 

どちらかというと新芽を伸ばすため…というよりも

収穫中・収穫後にお茶の樹が疲弊しないため

に施す肥料となります。

 

もちろん新芽が伸びる時期にも利用されますが、どちらかというと収穫後に吸収される量の方が多いようです!

お茶の樹は新芽を収穫する作物になります。

新芽は収穫を行わなければたくさんの葉を茂らせ、光合成を行い、必要な栄養分を作り出していきます。

 

しかし、収穫を行うという事は『体の一部を持ち出してしまう』という事になるのです…。

 

例えるなら『出産』のようなものかもしれません…。

 

収穫後に全くケアをしないとお茶の樹はかなり疲弊してしまいますし、かなりの負担をかけることに繋がります…。

しかしだからと言って、収穫をしなければお茶を作ることは出来ません!!

 

なので、お茶の樹が元気に育つ環境を整え、土の状態をチェックし栄養分(肥料)を補給してあげることが大切だと思っています(^^)/

 

またお茶の樹は、今まで蓄えた栄養分や吸収した栄養分を送り込み、充実した芽を伸ばそうとしますね!

特に一番茶(新茶)はその傾向が強いですね(^^♪

 

新芽を伸ばす時期・新芽の収穫後は、体の中に蓄えている栄養分が一時的に減ってしまうのです…。

 

そこで新芽の収穫後に

お茶の樹が栄養不足に陥らないように…

お茶の樹が疲弊しないように…

必要な栄養分を補給するために『芽出し肥』を施します!

 

『芽出し肥』の効果のピークは、今後2か月ほど…。

新芽が生長する頃から少しずつ効果が出始め、収穫中・収穫後に山場がやって来ますね!

 

 

緩効性の化成肥料を使用

『芽出し肥』で使用するのは化成肥料になります。

 

春の肥料まき1回目・2回目で使用したのは有機質肥料を主体とした物、含まれている物でしたが、今回は化成肥料メインになります。

 

化成肥料は作物の特徴に合わせて肥料の成分構成を変更することが可能です!

また、肥料の量を調節しやすい特徴もあり、有機質肥料より扱いはしやすくなります(^^♪

 

今回使用する化成肥料も、お茶の生育に必要な成分を考慮して作られた物…。

お茶の栽培専用の化成肥料になります。

『茶神18号』という名前はユニークですし、袋の写真もお茶の新芽となっていますね(^^;)

 

茶専用化成」との表記もあり、お茶の栽培専用の肥料として作られたことがよく分かります。

 

そして今回使用した化成肥料は、今年から変更した肥料になります!!

 

化成肥料は

「早く効果が出る」

ことが特徴の1つとなりますが、今回の化成肥料は違います!

 

今回使用した化成肥料は『緩効性』の物です(^^)/

有機質肥料のように、ゆっくりジワジワと効果が続くように作られている肥料なのです。

 

そのため、お茶の樹は安定的に肥料を吸収することが出来ますし余分な肥料が畑の外へ溶け出して環境に影響を及ぼすことも防ぐことが出来ます!

 

緩効性の化成肥料は、お茶の樹にとっても環境にとっても、優しい肥料(^^♪

 

化成肥料の使用は適切な量のみに制限し環境への影響を及ぼさないようにしていますが、さらに使用する資材も環境に優しい物とし、環境への影響を少しでも少なくする努力をしています!

 

 

使用量には最大の注意を…

緩効性の化成肥料はお茶の樹・環境に優しい資材ですが、だからと言って過剰に使用するのは厳禁です!!

 

もちろん化成肥料だけではなく、有機質肥料であっても過剰に使用すると環境に影響を及ぼしてしまいます。

 

そのため肥料の使用量は注意しながら見極める必要があるのです(^^)/

 

足りないと、作物が栄養不足に陥ったり、品質が低下するなどの影響が出てしまいます。

しかし、沢山あげすぎると環境に影響を及ぼしたり、作物が病害虫の被害に遭いやすくなったり、硝酸態窒素過剰の状態になってしまうのです。

 

作物の特徴(お茶の樹の特徴)や生育段階、土の状態をしっかりと確認しながら、使用する量を調節することが何よりも重要となります!

 

 

ちなみに「化成肥料・化学肥料=環境に悪い」と書かれているサイトがありますがこれは間違いです!

 

問題なのは使用する肥料の量!!

肥料の過剰な使用=環境に悪い」のです。

 

それは環境に優しいと言われる有機質肥料であっても、堆肥などであっても同じです。

過剰に使用すると、どのような資材であっても環境や人に対して影響が出てしまいます。

 

作物や土の状態に合わせて、適切な量の肥料を使用することが環境や人にとっても優しい方法となります。

 

 

まとめ

『芽出し肥』は一番茶(新茶)の収穫中・収穫後に、お茶の樹が疲弊しないようにすることを主な目的としています。

 

使用する肥料は、お茶の生育に必要な栄養を補給するために、お茶専用の化成肥料を使用します。

 

また、お茶の樹や環境に対して少しでも優しい資材を使用するために、今年から『緩効性』の化成肥料を使用することにしました。