5月下旬のお茶づくりとして『ナラシ』『中切り』を行っています。
現在は主に『ナラシ』作業を進めていますが、5月の20日には『中切り』作業の1回目を実施しました。
茶色い茶畑が増加
一番茶の収穫が終わる頃になると、茶畑が茶色く見える場所が増えるようになります。
緑色の茶畑の一角が茶色くなるため、遠くからでもかなり目立ちますし、少し異様な光景にも感じますね…(^^;)
これは『中切り』あるいは『深刈り』という作業を行ったことによるものです。
お茶の樹を栽培していると、年々樹が高くなり作業が行いにくくなります。
また、樹が高くなるにつれ枝数が増加し、1つ1つの枝が細くなってしまいます。
そこで樹の高さを低くし細くなった枝を更新するためにお茶の樹を大幅に剪定する『中切り』『深刈り』という作業を行うのです。
ただ、枝を大胆にカットするため、一度で作業を終えることは出来ません。
2~3回ほどに段階を分けて実施していきます。
先日行ったのは『中切り』作業の1回目。
葉がある部分の枝を大幅にカットする段階です。
主にお茶の樹の裾側(横の部分)を低めに刈り落とし、中央部分は2回目以降の作業で落とすようにします。
そのため、お茶の樹が三角形になりますね(^^)/
何となくおにぎりっぽさがあるようにも…。
刈り落とした葉っぱと枝は裾部分に入れていきますが、大胆に枝葉をカットするためその量は多いです。
この状態では作業を行いにくいので、中切り1回目が終了した後はしばらく時間を置き、枝葉が枯れてカサが減るのを待つようにしますね。
現在主に行っている『ナラシ』作業が終了したら、2回目・3回目の中切り作業を実施していく予定です。
ちなみに、切った枝葉は1年少々の時間をかけて土に還っていきます。
今は大量の枝葉がある状態ですが、今後は土の微生物たちに分解されなくなっていくのです。