日々お茶暮らし

お茶で有名な川根地域でお茶づくりをしている茶農家のブログです

お茶の葉に出る乾燥(少雨)による影響

お茶の樹は乾燥にはあまり強くありません。

 

雨が比較的多く降る静岡県ではお茶の栽培が盛んなのに対して、隣県の山梨ではブドウなど少雨の環境を好む果樹類の栽培が盛んな傾向もありますね。

お茶の樹は雨が多い地域の方が栽培に適しているのです!

 

しかし近年は大雨や長雨になることが増えています。

逆に雨が続いたかと思えば、雨がなかなか降らない天気が続くことも…。

 

今年は長梅雨で7月はほぼ毎日雨が降っていたのに対して8月は高温・少雨の傾向となり、雨の季節と雨が降らない季節が両極端に分かれているような感じですね。

 

お茶の樹は乾燥にあまり強くはないので適度に雨が降って欲しいもの…。

8月は雨が降ってくれないかな…といつもヒヤヒヤした気持ちでいました。

 

鉢植えのお茶の樹で実験

鉢植えで育てているお茶の樹を使用して、水をあげないでしばらく育てる実験を行いました。

 

鉢植えのお茶の樹は根の量が少ないため、水は雨と時々行う水やりで補給してきました。そこを雨のみに任せることで生育にどれくらいの影響が出るかを調べる物となります。

 

まあ、8月上旬から中旬にかけて一切雨が降らなかったので、結果として水を一切あげない状態が続いていたこととなります。

 

まず水やりをしている鉢のお茶の樹であっても、強い日差しが照り付け気温が高くなると新しく伸びた芽がクタッと萎れることがあります。

 

鉢植えのお茶の樹であればよく見ることがある光景となりますね。

夕方から夜にかけて萎れが元に戻るようであれば問題はありません!

 

もし戻らないようであれば水やりの頻度を上げたり、鉢を置く場所を明るい日陰に変えたりするのが良いと思います(^^)/

 

そして水やりを一切しなかった株では、葉にこのような症状が出ました。

大体ですが水やりを行わなくなって10日ほど経過して頃ですね。

古い葉っぱの一部が赤茶色になっています。

一見病気のようにも見えますが、これは水不足により現れる症状になります。

 

水不足による影響を『干害』というのですが、これは典型的な症状になりますね!

 

もっとひどくなると葉が全て茶色くなり枯れてしまいます。

これは葉を落とすことで水分を消費する部分を無くして、残っている芽を守るためなのです。

 

もし芽を守ることが出来れば再び新しい芽を伸ばし、葉を茂らせることが可能となります。

 

しかし生育にも悪い影響が出ますし、枝も芽も根っこも枯れてしまうリスクもあります。

やはり適度な水が必要となるのです!!

 

2~3日に一度はたっぷりと水やりを…

鉢などでお茶の樹を育てている場合は2~3日に一度はたっぷりと水やりを行うことをおすすめします。

また露地植えの場合であっても、樹が小さかったり根が張れる範囲が狭い場合は水やりを行った方が良いでしょう。

 

葉の量や根の量にも左右されますが、鉢などで育てているお茶の樹は根の量がどうしても少なくなってしまうため、乾燥の影響を受けやすくなってしまいます。

 

今回の実験では10日ほど経過した時点で、葉に乾燥による影響が出てきてしまいました…。

現在では明るい日陰で水やりもこまめに行い育てているのですが、新しい芽も伸び始めているので水分は非常に重要になります!

 

そのため2~3日に一度はたっぷりと水やりを行うのが良いでしょう(^^♪

また水やりを行う時間は夕方から夜にかけてが良いです。

 

冬の場合は朝の方が良いと思いますが、夏は朝に水やりを行うと土や水の温度がぐんぐん上昇し根がダメージを受ける可能性もあります。

 

そのため夏の場合は、土を冷やすようなイメージで夕方から夜にかけて水やりを行うのが良いでしょう。

 

これからの季節は今年最後の芽の生育期間になります。

9月末から10月頃になると気温が下がり芽の伸びが低下するため、これから約一か月間の間は冬を迎える前の最後の芽伸びの期間です。

 

冬越しをしっかりと行うためには充実した葉を育てることが大切になります(^^)/

適切に水やりや肥料をあげて充実したお茶の樹を育ててください。