日々お茶暮らし

お茶で有名な川根地域でお茶づくりをしている茶農家のブログです

ハマキムシの天敵「チャハマキチビアメバチ」を撮影!

おはようございます。

川根地域は昨日から激しい雨が降ったり止んだりしています。遠く離れてはいるものの台風の影響が出ているのでしょう…。

 

九州を中心に大きな影響をもたらしている台風10号

ようやく朝を迎えたので今後被害などが明らかになっているのかもしれませんが、大きな災害や人的被害が発生していないことを祈るのみです。

 

そして大雨に関してはまだまだ警戒が必要ですね。

静岡県でも今日を中心に大雨になる予報となっているので、雨の降り方などには引き続き注意していきたいと思います。

 

 

ハマキムシに寄生する天敵

前回はお茶の葉を食べるハマキムシ(チャノコカクモンハマキ・チャハマキ)について投稿しました。

お茶の葉を食べる害虫「チャノコカクモンハマキ」について

 

多発すると深刻な影響が出てしまうため適切に防除を行うのですが、防除は農薬を使用した方法だけではありません。

 

上河内地区では病害虫の防除と良い芽が育つ土台作りのために、二番茶の収穫後に葉っぱのほとんどを刈り落とす「浅刈り」と言う作業を行います。

込み合った枝葉を刈り落とすことで病気になりやすい部分を除去したり、すでに病気に感染した部分を除去することで感染が広まるのを防ぐのです。

 

また害虫の住処となる部分や食べる部分を除去する事にもなるため害虫の発生も抑えることが出来ますね。

 

このように病害虫の発生源や影響を受けやすい部分を除去することを物理的防除といいます。

物理的防除では病害虫の密度を減らすのが主な目的となりますね。

 

 

そして伸びてきた芽を守るために、適切に農薬を使用して防除を行います!このような防除方法は化学的防除といいますね。

 

使用する農薬は人にとって安全性が高いことはもちろん、天敵となる虫や周辺に住む昆虫などに対して優しいことを重視しています。

 

ただし、農薬を散布したからといって完全に防除できるわけでもありません。

 

その後重要となるのがハマキムシを食べてくれる天敵の存在になるのです。

 

 

天敵の力は非常に重要で害虫の発生を抑えてくれる存在になります。

例えばアブラムシを食べてくれるテントウムシが天敵と呼ばれるものになりますね。

 

農薬を選択する際に人に対して安全性が高いだけでなく天敵や周辺に住む昆虫にも優しいものを選択しているのは天敵を保護するためなのです。

 

彼ら天敵となる生物により害虫の発生を抑える方法は生物的防除といい、様々な防除方法を組み合わせて作物を育てていく事が重要だとされています(^^)/

 

 

チャハマキチビアメバチ

チャノコカクモンハマキとチャハマキを合わせて「ハマキムシ」と呼んでいく事にしますが、ハマキムシの天敵となる虫の多くは寄生バチと呼ばれるものになります。

 

卵や幼虫などに卵を産み付け、寄生した虫を食べて生育する虫になりますね。

当然、寄生された虫は死んでしまう事になります。

 

寄生バチにも種類があるのですが、今回はチャハマキチビアメバチという寄生バチの撮影に成功しました(^^♪

チャハマキチビアメバチは、ハマキムシの幼虫に寄生する天敵になります。

 

体調は1cmにも満たない小さなものです。ただし、天敵となる寄生バチの中では大きい部類になりますね…。

 

体調が小さいことそして飛び回っている事から、発見しても撮影できなかったりするので今回ようやく撮影に成功したような感じになります(^^;)

 

農薬を使用した防除も行いますが、それでも天敵を守っていく事は重要です。

近年は農薬の天敵への影響も調べられ公表されているので、それを参考にして選択するようにしています。

 

 

最後に…

安全で品質の高い農産物を作るためには、作物の手入れをしっかりと行い育ちやすい環境を整えていく事が重要だと思っています。

 

そのためには適切に防除を行う必要がありますが、農薬だけに頼りすぎるのもNGです。

天敵も殺してしまうような農薬であれば、返って害虫が多発してしまうこと(リサージェンス)もありますね…。

 

そのため人に対して安全なだけでなく、天敵もしっかりと守れるようにするのが目標です。

最近の農薬は安全性が高く環境への負荷も低いものがほとんどですが、その中からさらに天敵にも優しい物を選択することで、天敵の力も借りることが出来るのでしっかりと作物を守っていく事が出来ると思います。

 

日々の観察と勉強を重ねて、より良いお茶づくりを目指していきたいところです。