おはようございます。
今朝の川根町上河内は雨が少しパラついていました。
一時的な通り雨だったと思いますが、天気が不安定な事を実感します。
風が強いことで雪雲が流れ込んでくると雪が降ったり雨が降ることがあるので、風で天気が変わっていく一面もありますね。
このブログを書いている7時半の時点では、青空が見えるようになったので今後は天気が回復してくれることでしょう!
気付けば2月も折り返し地点を過ぎましたが、今日からは赤焼病を対象とした防除を始めていきます(^^)/
早春に発生する赤焼病
今回は「赤焼病:あかやけびょう」という病気について簡単に説明をします。
※赤焼病や防除に関する事は今後改めてまとめて行きたいと思います。
植物が感染する病気のほとんどはカビ由来の物となりますが、僅かに細菌やウイルスを由来とした物もあります。
お茶の木が感染する病気もカビが大半なのですが赤焼病に関しては例外!
細菌由来の病気となっています。
そのためお茶の木は、湿度や温度が高くカビが生えやすい梅雨時期から秋にかけて病気が発生しやすい傾向があるのですが、赤焼病に関してはカビ由来ではないため晩秋から初冬そして早春の頃に発生が多くなる傾向があるのです。
特に2月・3月頃にかけて発生しやすくなり、強風と雨によって感染を広げるため少しでも発生すると春の嵐で周りの健全な葉っぱにも感染が広まってしまいますね。
病気が出てしまった葉っぱは一見茶色く枯れたように見えます。
ただし葉の表側と裏側どちらも茶色く変色し、葉の葉脈に沿って変色した部分が広がる傾向があるため見分けることは可能です。
また感染がある程度広まると一部分だけ茶色く枯れた葉っぱが密集しているようにも見えますね。
昨年はイノシシに畑を荒らされる被害が多発し、荒らされた場所に沿って赤焼病が発生。周囲へ広がる被害を出してしまいました(>_<)
この病気が多発するとその後も病原菌が多くいる傾向があり、翌年も病気が発生する可能性が高くなります。
前年に赤焼病が多発したので、昨年秋からは赤焼病に関しては最大限に注意して手入れを行ってきました。
そして今日からは今まで行ってきた一連の対策の集大成として春の防除を実施していきます!
この病気になってしまい変色した葉っぱは元に戻すことは出来ません。
しかし発病する前であればある程度防ぐことが可能ですし、防除を行うことで一部の葉っぱで病気が出ても健全な葉っぱへ感染が広まることを防ぐことも出来ます。
また今回の防除が上手く行けば、結果として農薬の使用を必要最低限にすることにも繋がっていくのです。