今回は育てているお茶の木の葉の変色について投稿したいと思います。
まずお茶の木の葉っぱですが、一年を通して同じ色をしている訳ではありません。
新芽は黄緑色をしていますし、黄緑色の新しい葉っぱは時間が経過すると徐々に濃い緑色になります。
気温や季節の変化により多少葉の色が変化する事もありますし、病気などの影響も葉っぱに現れるのです。
そのため葉っぱの色の変化を気にする必要があるのですが、どの点について注意すべきなのかを投稿したいと思います。
寒いと赤っぽくなります
まずお茶の葉っぱですが、冬になり気温が下がると大きな変化が見られます。
特に霜が降りるような地域で株に直接当たる屋外であれば、ほとんどの場合で変化がみられるでしょう。
奥の葉っぱは緑色をしていますが、寒さの影響を受けやすい場合はこのように赤っぽくなることがあるのです。
またお茶の木の表面ほど色の変化が見られやすく、内部の葉っぱは鮮やかな緑色のままという事も多いので、何か問題があるのかと心配になるかもしれません。
そのような場合は葉の裏側を確認するようにしてください。
この葉っぱは赤っぽく変色した物になりますが、葉の裏側は緑色のままです。
このように葉の裏側が変色していないのであれば問題ありません。
この葉っぱの変色は寒さによるものでしょう。お茶の葉っぱは寒さの影響により色が変化することがあるので、決して珍しいものではありません。
生理的なものとなるのでそこまで心配しなくても大丈夫です。
ただし、葉の裏側も変色していた場合は要注意です!
葉の裏側も変色していた場合その変色した部分は完全に枯れている事になります。そのままにしていても回復することはありません。
特にこれからの時期は『赤焼病』という病気が発生しやすい時期になります。
赤焼病も葉っぱが変色し赤黒くなります。葉の表側だけでなく裏側も変色していますね。
そして特徴的な症状として、葉脈に沿うように変色した部分が広がることがあります。
これは病気が広がり始めたタイミングで見つけた物。
この状態から徐々に病気が広がり、葉っぱの変色が大きくなってしまうのです。
そして春に伸びる新芽も枯らしてしまう事があるため、出来る限りの対策を行い蔓延することだけは防ぎたいですね。
この病気は2月頃から4月頃にかけて発生しやすい病気で、葉に出来た傷口から病原菌が侵入し発症します。
そのため、風が強く吹き付ける場所や野生動物の被害を受けると病気になりやすくなるため注意が必要です。
3、4年ほど前からシカの生息頭数が増えたことでお茶の木を踏みつけられる被害が出始めたのですが、それに伴うようにこの病気も発生するようになってしまいました(>_<)
この病気についての対応はまた後日投稿させて頂きます。
まとめ
お茶の木の葉っぱは季節や生育状況により色が変化することがあります。
葉の変色が見られた場合は、裏側を確認してください。
裏側が変色していなければ生理的なもので問題ない事がほとんどです。
しかし、裏側も変色していた場合、その部分は枯れてしまっていることになります。病気の可能性が高いのでより注意する必要があります。
夏であればカビ由来の病気の場合はほとんどです。
しかし、春先であればカビ由来の病気は発生しにくく、赤焼病という細菌由来の特徴的な病気の可能性が高いでしょう。
この病気は新芽も枯らしてしまうこともあり蔓延すると厄介です。
色合いや葉脈に沿うように病気が広がる特徴があるため、その点に注目してください。