日々お茶暮らし

お茶で有名な川根地域でお茶づくりをしている茶農家のブログです

白いお茶の芽! 意外と見かける突然変異

おはようございます。

8月も間もなく折り返しに。今日あたりから本格的なお盆休みになる方も多いのではないでしょうか。

 

上河内地区では毎年お盆の時期にヤマメのつかみ取りを行っていますが、今年もコロナの感染拡大を懸念して中止に。ちょうど感染も拡大しているタイミングですし、昨年以上に静かなお盆を迎えたいと思います。

 

今年のお盆は天気が崩れる予報が続いているので、もし山間部へお出かけの際は急な雷雨や川の増水、落石・倒木などにはご注意ください。

 

先日、台風が接近した際は枯れた枝などが散乱する事もありました。

雨や風が強い時は、より影響が出やすくなるので注意が必要です。

 

 

枝変わり

茶畑で作業をしていると稀にこのような芽を見ることがあります。

周りの緑色の葉と比べるとその白さに驚くと思います。

遠くから見えても周囲の芽に埋もれることなく存在感を放っています。

 

この白い芽の正体は枝変わり(突然変異)になります。

お茶の木の枝の一部が突然変異することで、元の木と違った性質を持った枝が伸びて来る事があるのです。

 

ちなみにこの畑のお茶の木は「やぶきた」です。

本来であれば白い芽は伸びてきません!

 

しかし枝の一部が突然変異したことで、このような白い芽が伸びてきました。

 

 

突然変異で違った性質を持った枝が伸びて来る事は決して珍しい事ではありません。

白い芽が伸びてきたからと言ってお茶の木に何らかの異常が出ている訳ではありませんし、何か特定の作業をしたわけでもありません。

 

実は1本の長い木のようにも見えるお茶の木ですが、実は数十センチ間隔でお茶の木が植え付けられています。

植え付け方法にもよりますが、10a当たり2000本や3000本程度は植え付けられるでしょう。

 

かなりの本数です。

 

そしてお茶の木が生長するに従いたくさんの枝を伸ばすようになります。

仮にお茶の木の本数を2000本として1本あたり100の枝が伸びたとすると、200,000本の枝が伸びている事になります。

※実際の茶畑はここまで単純ではありませんが

 

それほど大量の枝が伸びていると、突然変異で違った性質を持った芽が誕生することがあるのです!

 

茶畑で作業をしていると、このような白い芽が伸びてきているのを目にすることもあります。

 

 

光合成が出来なければ…

ただし、今回伸びたような白い芽はその後も生長を続けるとは限りません。

 

白く見えるという事は、光合成を行う葉緑素があまり含まれていないのだと思います。

生長するに従い緑色になれば問題ないのですが、白いままでは光合成が行えず、そのうち自然に枯れてしまうでしょう。

 

しかし、枝変わりをきっかけに新しい品種が誕生する事もあります。

とても面白い変化でもあるのです!

 

例えば面白い枝変わりが誕生したらその枝を挿し木することで、その特徴を持ったお茶の木を増やすことが可能。

 

良いお茶が採れるかどうか関係なく単純に変化が面白く感じるので、ちょっとした芽の変化にも気付けるようにお茶の木を観て行きたいですね。