日々お茶暮らし

お茶で有名な川根地域でお茶づくりをしている茶農家のブログです

茎から枝へ 柔らかい葉から硬化した葉へ…

 

暑さが厳しい!

手元の温度計では今日の最高気温は33℃でした。しかし数日前まで涼しい日が続いていたことや湿度が高い事などからやはり体に堪えます。

 

ただこの時期らしい夏らしさは感じますね。

個人的な思いとしては、汗をかかない涼しい夏よりも夏であればある程度汗をかけるくらいの方が気持ちが良いです。

 

こまめな水分補給を心掛けるなどしながら、茶畑の手入れを進めたいと思います(^^)/

 

お茶の芽の変化

現在の茶畑は伸びた三番茶芽が徐々に成熟している最中になります。

 

具体的な変化としては

  • 上へと伸びる生育は一旦ストップ
  • 黄緑色の茎から茶色い枝へ
  • 柔らかい葉から肉厚さがあるしっかりした葉へ

などがあります。

 

まずお茶の芽は上へと伸びる性質があるのですが、ずっと伸び続ける訳ではありません。葉が5枚程度開くと一旦上へと伸びる生育はストップして、開いた葉を成熟させる期間に入ります。

その葉が成熟してしばらくすると再び上へ伸びる芽の生育が始まる…これを繰り返しています。

 

現在伸びている芽は「三番茶芽」と呼びますが、もうしばらくすると芽の先端から四番茶芽が伸びて来るのです。

 

2つ目の大きな変化は「茎から枝へ」になります。

 

芽が伸び始めてしばらくは茎の部分も非常に柔らかいです。90度以上曲げてもおれないほどのしなやかさがあります。

しかし、ある程度時間が経つと茎が硬くなり、少し曲げただけでもポキッと折れてしまうようになります。

 

さらに時間が経つと黄緑色だった茎が茶色に変化!

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リグニンと言う成分が植物の細胞壁を強くすることで茎が枝へと変化し始めます。

これは『木質化』と呼ばれる現象になりますね。

 

木質化していく光景は、お茶の木が「木」であることを実感するひと時でもあります。

 

そして茎が枝へと変化するのと同じタイミングで、柔らかい黄緑色の葉も硬化が始まります。

 

硬化することで少しごわつき感がある肉厚で硬めの葉になりますし、葉緑体が増える事で黄緑色が濃い緑色へと変化します。

また葉の表面のクチクラ層(ワックスの層)も強化されるのか、ツヤツヤした見た目に変化するのです!

 

秋はお茶の木の光合成効率が最も良くなる季節でもあります。

色つやの良い葉が茂っているほど良く光合成が行われていると思うので、そのような状態になってくれると茶農家として嬉しさを感じますね(^^♪

 

しっかりと日差しが届く時間も増えてきたので、さらに良い葉・良い枝に育ってくれることを期待したいと思います。