こんばんは。
一昨日から降り始めた雨は昨日の夕方から一段と強く降りました。
道路は山から湧いている水でびしょびしょになっている所もあるほどです。
川の水も久しぶりに濁り水量も増えましたが、完全な茶色ではなく少し澄んだ状態だったので極端な大雨では無かったのだと思います。
今後は雨の季節となりますし、台風の影響が出る事もあるでしょう。
昨年と一昨年は、台風の影響をほとんど受けなかったため、より大雨の影響が出ないか心配になります。
ただ、どのような状況になろうとも対応できるように準備は整えておきたいと思います。
枝変わり
一番茶シーズンの振り返り(その一)
茶畑には10a当たり2000~3000本ものお茶の木が植えられています。枝の数ともなれば、株の数を50倍や100倍しても良いくらいですね。
それほど多くの枝が伸びている場所なので、時々変わったお茶の芽を見る事もあります。
良く目立つのはこのような白い物。
この場所は毎年見かけますね。もともと突然変異している大本の枝が残っているため、毎年このような芽が伸びて来るのだと思います。
このような白っぽい芽を選抜し育てている農家さんがテレビで取り上げられることもありますね(^^)/
ただし、ずっと白いままでは光合成が行えません。
今はこのような見た目ですが、次第に緑色の葉へと変化していきます。
そして今年はチョコレートのような見た目をした物も…。
白い部分と緑色の部分があるのが面白いですね。
非常にたくさんの枝が伸びているため、突然変異でこのようなものが生まれる事も度々あるのです!
品種改良について
ちなみにお茶の品種改良の方法は主に二つ。
1つは種からお茶の木を育てて選抜する方法です。
近年は品種同士を意図的に交配させることが多いですね。そして出来た種を蒔き、その中から品種として優良な物を選びます。
出来た種からはそれぞれ特徴が違ったお茶の木が出来るため、選抜することにとても時間がかかります。
そしてもう1つは枝変わりを選抜する方法です。
枝変わりは同じ株の中で枝が突然変異を起こし、特徴が違ったものが生まれる現象になります。
もしその特徴が良いものであれば、新しい品種となることもあります。
現在は種から選抜して生まれた木の方が多いですね(^^♪
そしてどちらの方法にしろ、お茶の品種改良には非常に長い時間がかかります。
良さそうな品種を見つけ出したら、その枝を挿し木することで個体を増やしさらに吟味。
栽培する上での特性も考慮し、新しい品種として認められます。ここまで20~30年ほどかかることは普通の事。
そして新しい品種のお茶の木が苗木として販売が始まり畑に植えられます。ただ、畑に植えてすぐに収穫できるわけではありません。
初収穫まで4・5年ほど。収穫が安定するまでには7・8年は必要でしょうか…。
それほど長い時間がかかるものになるのです。