日々お茶暮らし  茶農家のブログ

川根地域でお茶づくりをしている農家のブログです

6月は挿し木に最適 特徴のある実生(在来)の挿し木を実施

今日の川根町上河内地区は雨が降ったり止んだり天気になりました。

雨が降っている時間よりも止んでいる時間の方が長かったですが、最低でも3・4時間以上は雨が止んでいなければ収穫は行えないため二番茶の開始も延期です。

 

まだ分かりませんが、明日も雨が降りやすそうな予報が出ているため明後日16日から二番茶が始まるのではないかと思っています。

 

そういえば、東海地方も本日梅雨入りの発表がありましたね。本格的に始まる雨の季節。雨の降り方により災害のリスクが高まったり、作物の管理で気を付ける点も変わるので今年も注意して過ごしたいと思います。

 

面白そうな実生を挿し木しました

お茶の木を増やす方法は主に2つ。

1つは挿し木であり、もう1つは種から育てる方法です。取り木などの方法もありますが、基本的には挿し木を中心とした方法で増やされます。

 

種で増やす方法だと親と違った特徴を持った木になるため、品種のお茶の木を増やすには挿し木を行う必要があるのです。

 

ちなみに種で育てたお茶の木を実生(みしょう)または在来(ざいらい)と呼びます。在来というと昔からある品種のように思うかもしれませんが、お茶の場合はその限りではありません。新しく種で増やした木も在来と呼びます。

 

そんな実生のお茶の木ですが、石垣に種が落ちたことからこのように生えている場所があります。

病気や害虫被害の防止を狙って先日刈り落としを行ったのですが、特徴的な株の枝を少し採取してみました(^^)/

 

品種として選抜するかやお茶に加工するかは一旦置いといて、単純に育ててみるのが面白そうだったので、挿し木するために枝を採取したのです。

 

一番茶の芽をそのまま伸ばしていたので、茎が徐々に茶色くなり枝に変化しつつある状態。挿し木をするのに適した状態だと言えるでしょう。

今回は3つのタイプの物を増やしてみます。

葉も芽の大きさも非常に小ぶりな株。逆に芽の数は少ないものの、1つの芽が大きく育つ株、その中間的な株。見た目的に特徴のあった3つのタイプの株を選んでみました!

 

この状態でもそれぞれ違った特徴があるのが面白いですね。

新芽が伸びた状態になるとより特徴が際立ちます。鉢植えにしてある程度の大きさまで育ててみようと思いますが、今後の生育と来年の一番茶芽が楽しみです。